手の美術史 の商品レビュー
モナリザだろうがヴィーナスだろうが傑作の呼び声に一切構わず、大胆に手を中心に切り取られた名画がぎっしり(逆に表紙カバーでは故意に手が抜き去られている)。西洋画が大半(ぜんぶ)? 人間が描かれた作品を鑑賞するさい、いつも顔だけ見て満足していたナーと、本書を読んで気づかされた。ゴヤの...
モナリザだろうがヴィーナスだろうが傑作の呼び声に一切構わず、大胆に手を中心に切り取られた名画がぎっしり(逆に表紙カバーでは故意に手が抜き去られている)。西洋画が大半(ぜんぶ)? 人間が描かれた作品を鑑賞するさい、いつも顔だけ見て満足していたナーと、本書を読んで気づかされた。ゴヤの「1808年5月3日」なんて特に。手をはじめ、周縁に意識を配ってみると作者はそのへんにも精緻に筆を走らせていると思い知らされる。
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「芸術として画家が描いた」手。 そこにテーマを絞って、森村ワールドが語り続ける。 好みが解れるのは当然。 森村氏の文章を可とも否ともしないけれど。普通は画面の力が加わっている部分に目が行くというもの・・なかなか『手』に行くのはなかっただけにしみじみ見ると味が有る。
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文章に共感ができない。 それっぽく書かれただけの、中身のない文章だと感じた。 この本自体が、なにか、やっつけ仕事のように作られたように感じる。 私には全く響かない、価値のない本だった。
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