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現代中国入門 の商品レビュー

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2014/12/31

2009年に出版された中国事情をまとめた一冊。日中のGDP逆転前の出版だが、近い将来に逆転することが確定視されていたせいか、それほど違和感なく読み解ける。 情報量としては多く、一回読んだくらいでは読みこない一冊ですが、それだけに読み手が中国にどういう興味・知識を持っているかが暗...

2009年に出版された中国事情をまとめた一冊。日中のGDP逆転前の出版だが、近い将来に逆転することが確定視されていたせいか、それほど違和感なく読み解ける。 情報量としては多く、一回読んだくらいでは読みこない一冊ですが、それだけに読み手が中国にどういう興味・知識を持っているかが暗に問われる一冊。 すくなくとも自分は中国のイデオロギー的な部分には興味が薄いらしくさっさと読み飛ばしたし、逆にそれに応じて市民・農民がどう動き、考えているのか、という部分は興味を持って読めた。 まぁそういう斜め読みでもそれなりに知識を得られる一冊だと思う。 興味深かったのは、前世代の「土地公有制」が今の「地上げ」の問題と微妙に絡んでいること。立ち退きに抵抗している人間は別にその土地の所有権を持っているわけでもないし、それで失うのは土地だけとは限らない。なにより、それで一番儲けるのは土地を公有している地方政府。それは揉めるだろうな、ということを理解できた。 まとめの「中国とどう向き合うか?」には共感。10倍以上人のいる中国と「量」で対抗するよりも、日本人個々の「質」を高める方が現実的。それをどう具現化するかだろうな、と。

Posted byブクログ