研究者の品格 の商品レビュー

桜井邦朋【著】

2013/08/28

科学と工学に関わって生じる倫理上の問題について、研究部門の基本的な性格と研究に従事する者の仕事内容について検討と考察がされています。
科学と工学の本質を読んだときは、なるほど!!　と思いました。

2010/04/11

2010 4/10読了。図書館情報学図書館で借りた。
「研究者の品格」という書名に既に品格が感じられない、という予断をもって読み始めたものの、特に予断がなくとも面白みには欠ける。
既知の内容に既に一線からは退いた研究者の主観によるコメントを交えて書かれたエッセイ。
主張にはもっともな部分も多いが、如何せん特に論拠を示さない懐古や強すぎる著者の主観に基づく記述が目立つ。
研究者倫理について勉強したい人にはもっと他に読むべき本があるかと。

ただし、アメリカの大学では教員の担当する講義が頻繁に変わると言う点について触れた「たった一つの分野のことしか解らない人は、その分野のことも、結局はわからないのである」という格言は耳を傾けるべきものがある。