深淵のガランス の商品レビュー
腕利きの職人である主人公の魅力と、絵画修復のディテール、あるいは夜の街の雰囲気で読ませる。主人公と仲間たちの関係性に魅せられる人は多そう。ただ、ミステリとしては出来がいいとは言いかねる。解決があいまいで、終わってもすっきりしない。そういう意味では短めの「凍月」がいちばんきれい。
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この人の骨董や民俗系、さらには今回の絵画修復とか、文化財系の知識は歴史学科出身というのが大きいのか。。。 それだけでここまでのものをかけるというのか。。。
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花師と絵画修復師二つの顔を持つ佐月恭壱。 しかも、凄腕。そして、危ない橋を渡る・・・。 むふ♪理想の男だわ~w
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絵画修復師のお話し。 凄腕の修復師なんだけど、やっぱりちょっと偏屈(笑) それと、話自体が若干ハードボイルドかなぁ。 まっとうな人はあまり出てこない。
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再読5回目。 この作家の書く人物は、みんな魅力的だ。登場するお酒も食べ物も。絵画や骨董の素養がなくても楽しく読めるなんて、不思議なことです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「北森鴻のヒロインたち=タカラヅカ」説以来、なーんとなく読む気になれなかったんですが、まーこれは男子モノだし、槐多好きだし、ってことで。 こういう世界はこういう世界であり、と。
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絵画修復の裏側に迫る面白さに引き込まれる。そして著者の得意な連作短編の形態ではあるが、実は長編的な展開。そして他のシリーズに出てくる名物キャラも登場するファンとしてはたまらない。
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ガランスはフランス語で茜色の意味を表しているそうです。 久々に読みました。 北森鴻さん。 急逝されたそうで。残念です。 私が手にとった北森鴻さんの作品たちは、 登場人物が とんでもない人たちばかりです。 考古学者・バーのマスターなど。 職業は違えど、 全体...
ガランスはフランス語で茜色の意味を表しているそうです。 久々に読みました。 北森鴻さん。 急逝されたそうで。残念です。 私が手にとった北森鴻さんの作品たちは、 登場人物が とんでもない人たちばかりです。 考古学者・バーのマスターなど。 職業は違えど、 全体的には似ています。 それはそれは、 スーパーな人ばかり。 今回は、花師 兼 絵画修復師。 その作品が、 真作なのか贋作なのかを 見分ける眼を持ち、 作者と同じ筆遣いを行うことの出来る 技術を持っている。 時に修復師として名を馳せたなかには、 贋作に身を染めてしまう人も存在していたり。 物語は、 そんな絵画への複雑な情熱や 絵画の復元、 修復への過程が とても丁寧に描かれています。 ミステリーと言っても、 殺人劇ではなくて、 その絵画に込められた真実や それを取り巻く人間の真相に迫っていくものです。 どの作品を通しても、 一貫した雰囲気があって。 重すぎずに、 綺麗で、 静かで。 もう、 新刊を読むことができなくなるのは とても残念。
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絵のことはよく分からないけど、読んでるうちにだんだん引き込まれていきますね でも、結局よく分からん世界ですが・・・
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本人は裏稼業のつもりはないのだろうけれど、絵画修復にまつわる後ろめたい感じや、修復の仕事がどうにも訳ありなものばかりで、ヒンヤリと暗いムードを醸し出してる。 かっこいいし影もあるし、仕事の腕はどちらの仕事も天才肌だし、周りにも濃いキャラが何人もいるというのに、なぜかまったく文中の...
本人は裏稼業のつもりはないのだろうけれど、絵画修復にまつわる後ろめたい感じや、修復の仕事がどうにも訳ありなものばかりで、ヒンヤリと暗いムードを醸し出してる。 かっこいいし影もあるし、仕事の腕はどちらの仕事も天才肌だし、周りにも濃いキャラが何人もいるというのに、なぜかまったく文中の人物の佇まいを想像できず。 香菜里屋のマスターは、まるで実在の人物のように思い浮かぶのになあ。
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