プロセス改善ナビゲーションガイド 虎の巻編 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
プロセス改善ナビゲーションガイドの第4弾。 モデルを見ていては、現実の改善がおろそかになることが、本書を読んで分かるかもしれません。 本書ばかりを読んでいると、現実の改善がおろそかになるかもしれません。 モデル、書籍は、何か問題があって、その問題を解決するための道具として用いるものです。 何が問題かがわからないで道具を振り回すと、使い方を間違えるかもしれません。 間違った使い方をしていると悪い効果をもたらすことがあります。悪い使い方に、何時、気がつくか、誰が気がつくか。 道具の使い方がおかしいか、おかしくないかを関係者の間で情報を伝達できるかどうかが鍵かもしれません。 プロセスモデルの認識が伝達できている企業にどこがあるでしょうか。 モデルに固執する人、抽象的な議論しかしない人、今日の問題に追われている人の間で、認識は伝達できないからかもしれません。 「共有」というのはたぶん不可能だと思われます。所有するのは力を持っている人であって,力のない人は持つ(所有する)ことができないからです。「共有」という言葉が出たら,眉唾だと思うといいかもしれません。 ps. ETSSや、安全関連のCompetence Guideのように技術者の能力に応じて 指示道理にやるひと 自立的にできる人 改善ができる人 という区分を考慮しています。 指示道理にやっている人でも、改善の提案ができるのが工場での改善の経験です。 ソフトウェア業界でも、本気で改善に取り組むようになると、もっと違う知見がでるかもしれません。 この本を紹介していたIPA/SEC主催の会合に行ったら、UMLツールからPromelaを自動生成するお話をお聞きできました。 プログラマが自分の使う道具の作成、手入れ、改善ができてこそプログラマだということを実感しました。
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