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2024/04/09

なかなか難しい1冊でありました。 特に言葉。学生運動独特の言い回し、専門的な団体の名前、思想、流派の違いに戸惑いながらも、上下巻読みきりました。 子供の頃、耳で聞いていた言葉、ゲバルト、中核派、革マル派、反共等の言葉がこの歳にして、ようやくその意味がわかりました。 そして、今、学...

なかなか難しい1冊でありました。 特に言葉。学生運動独特の言い回し、専門的な団体の名前、思想、流派の違いに戸惑いながらも、上下巻読みきりました。 子供の頃、耳で聞いていた言葉、ゲバルト、中核派、革マル派、反共等の言葉がこの歳にして、ようやくその意味がわかりました。 そして、今、学生運動について興味を持って学習しようと思っても、それを扱った書物があまり多くないことにも驚きました。正に、日本の黒歴史と言ってもよい。でも、そんなに昔の出来事ではない。 同時に、日本の現在の政治が、どうしてこんなに自民党一党独裁になってしまったのかも、非常によくわかりました。結局は、共産党や左翼は勝手に分裂し、思想をぶつけることでは飽き足らず、リンチやテロ、殺人等の暴力行為でしか満足出来なくなってしまった。 これが、非常にもったいない。 我々の先祖がこんなんであったことは、誠にもって残念でならない。それが、よく理解できる本である。

Posted byブクログ