セーラが町にやってきた の商品レビュー
著者はジャーナリストの清野由美氏。この本は彼女が「女カルロスゴーン」とも呼ばれる、アメリカ生まれのセーラ・マリ・カミングスに密着取材した作品である。 長野オリンピックのボランティアスタッフとして長野県にやって来たセーラは、ひょんなことから、同じ長野県の小布施町にある老舗和菓子...
著者はジャーナリストの清野由美氏。この本は彼女が「女カルロスゴーン」とも呼ばれる、アメリカ生まれのセーラ・マリ・カミングスに密着取材した作品である。 長野オリンピックのボランティアスタッフとして長野県にやって来たセーラは、ひょんなことから、同じ長野県の小布施町にある老舗和菓子屋、「小布施堂」で働くことになります。この町で彼女は、廃業寸前の老舗酒造場の再建に始まり、和食レストラン「蔵部」のオープン、国際北斎会議の開催など、次々と小布施の町を盛り上げる計画を実行していきます。 これらの町興しの結果、人口1万2千万の小布施町を訪れる観光客は現在、年間120万人にも及びます。 とにかく本の中でのセーラの行動力がすごい。戦略を思い立ったらすぐ行動。しかも発想のスケールがめちゃくちゃデカい。欧米人として初めて唎酒師の認定を受け、そのまま地元の人々と協力して「スクウェア・ワン」という新酒を開発してしまう、彼女の行動力には脱帽します。 小布施という町に本当に行ってみたい。 読むと元気が出る一冊です。
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川向正人著「小布施まちづくりの奇跡」で長野県小布施町の「修景」の取り組みは知っていたが、その裏にセーラ氏の活躍があったとは知らなかった。 アメリカ出身のセーラ氏が長野県の片田舎で、次々と素晴らしいプランを実行する。その忍耐力と行動力に驚かされた。 そして、最も注目したのが、彼女の...
川向正人著「小布施まちづくりの奇跡」で長野県小布施町の「修景」の取り組みは知っていたが、その裏にセーラ氏の活躍があったとは知らなかった。 アメリカ出身のセーラ氏が長野県の片田舎で、次々と素晴らしいプランを実行する。その忍耐力と行動力に驚かされた。 そして、最も注目したのが、彼女のコンセプトだ。人間、地域、伝統、文化など本質に根ざしたコンセプトだから、深い。一つひとつに意味づけをして、分かりやすくコンセプトを打ち出すから、人を巻き込む。 例えば、「小布施ッション」という知識人を招いたサロン。田舎には定期的に刺激を入れなければならない」というコンセプトで月に1回開催している。各季節ごとに年に4回の開催、というアイデアもあったそうだが、主催者が楽な道を取るのではなく、地域のためを優先的に考えて月1回にしたという。 軸があるからぶれない。意義があるから負けない。コンセプトが高いから人を巻き込む。新しいことを始めるためのエッセンスが詰まっている。 一人の人間がその可能性を最大限に開けば、地域をも変えることができる。そしてその行動は全国に広がり、日本をも変えることができる。
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やらされる、ではなく やりたい、でもない。 やるべきことを信念を持って、一つ一つ積み上げた人。の話。 でも、それがアメリカからやって来た女性と言うのが凄い。 ある意味、それを受け入れた側も凄い。
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2009.06.06 セーラさんの行動力に、ただただ感心…… 彼女は日経WOMANが毎年やっている「ウーマン・オブ・ジ・イヤー」の2002年度の大賞受賞者だったんですね~。そうか、なんかこの人のことを聞いたことがあると思っていたらそれか……。 「日本を愛し、長野県小布施町の造...
2009.06.06 セーラさんの行動力に、ただただ感心…… 彼女は日経WOMANが毎年やっている「ウーマン・オブ・ジ・イヤー」の2002年度の大賞受賞者だったんですね~。そうか、なんかこの人のことを聞いたことがあると思っていたらそれか……。 「日本を愛し、長野県小布施町の造り酒屋「桝一市村酒造」の再建をはじめ地域興しに取り組むセーラ・マリ・カミングスさん」の奮闘ぶりを丁寧に追いかけたこの本、セーラさんのすごさをしっかり伝えてくれます。 アメリカからやってきたセーラさんが、地方の小さな町で、そのへんの日本人よりも日本のことを理解して、着実にプロジェクトを成功させていく様を読んでいると、私もしっかりしなきゃなーって思う。 まあ、彼女のやり方は、誰もが同じようにやって成功できることではないだろうけれど……その不屈の精神は、何か成し遂げたいことがある人は見習うべきものでせう。それから、「楽しむ」というマインドも。 尊敬する女性に、また一人、出会えました(^^)
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