いと、バロスw の商品レビュー
2ちゃん語で現代語訳された、文学作品達。 “本書はインターネット上の巨大掲示板「2ちゃんねる」の用語を駆使して、古典から近現代までの有名文学作品を意訳&デフォルメした1冊である。原文と対比して読み進めれば、さらに面白さは増すはずだ。古典名作とインターネットスラングの化学反応...
2ちゃん語で現代語訳された、文学作品達。 “本書はインターネット上の巨大掲示板「2ちゃんねる」の用語を駆使して、古典から近現代までの有名文学作品を意訳&デフォルメした1冊である。原文と対比して読み進めれば、さらに面白さは増すはずだ。古典名作とインターネットスラングの化学反応を、ぜひ御堪能いただきたい。”―まえがきより。 ◇第一部:古典名作 源氏物語[紫式部] 平家物語[作者不詳] 枕草子[清少納言] 曾根崎心中[近松門左衛門] 竹取物語[作者不詳] 方丈記[鴨長明] 太平記[作者不詳] 徒然草[兼好法師] ◇第二部:近現代文学 夢十夜[夏目漱石] 鼻[芥川龍之介] 走れメロス[太宰治] 蟹工船[小林多喜二] 檸檬[梶井基次郎] 金色夜叉[尾崎紅葉] ◇第三部:その他 論語[孔子] 武田信玄から春日源助にあてた手紙 直江状[直江兼続] 般若心経 ちょっと二番煎じっぽい気がしないでもないけど、こういうくだらないの好きです。 巻頭部分の用語解説が興味深い。kwskとかwktkとか知らなかったし…。 原文も併記されてるから、古典の勉強にもなるかも。 般若心経を2ちゃん語訳したってとこがスゴイ。 -以下、本文引用。 『沖のほうからギラギラにデコったDQNなボートが海岸によってきたのさ。 そして、磯まで数十メートルのトコでボートを横向きにしたんだわ。 「アイツら何やってんだ???(゚Д゚ )」とそっちを見ると、船の中から18、19歳くらいのオニャノコ登場キタ―(゚∀゚ )―!!』 …平家物語 『オッス!おらニート! 暇だから書いてたら、なんか盛り上がってきた。まあ聞いてくれ。』 …徒然草 『「これは氏んだかもわかんね」 それ位の力でメロスは走ったんだわ。メロスのアタマはからっぽ。低能乙!ってことじゃなくて、何も考えていなかったんだ。』 …走れメロス
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アホだ。 アホだけどすごい。 桐壺の更衣との子(後の光源氏)が美しすぎて、帝が「いとゆゆしうおぼ」す所を「コイツ死亡フラグ立ってんじゃね?」に変換するとか、〈強い推量〉を表す「~ぬべし」が「~しちゃう希ガス」になったりとか、確かになーとうならされること度々。 中でも、無常観をグラビアアイドルで語る「方丈記」、スレッド風にまとめた「蟹工船乗ってるんだけど何か質問ある?」にはシャッポを脱ぎました。 こういう遊びは大好きですよー。 如何せん2ちゃん語が2ちゃん語なので、教育上よろしくない表現も多々見受けられますが。惜しいなあ。
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図書館でタイトルに惹かれてつい借りてきてしまったけれど… この本自体が「いと、バロスw」www サブタイトル通り、古典名作や名文学をいわゆるネット用語で現代風に書き換えてみた、という本。 すごい発想だ! こんな本需要あるのかwと思ったりもしたけど、面白かったです。 2ちゃんね...
図書館でタイトルに惹かれてつい借りてきてしまったけれど… この本自体が「いと、バロスw」www サブタイトル通り、古典名作や名文学をいわゆるネット用語で現代風に書き換えてみた、という本。 すごい発想だ! こんな本需要あるのかwと思ったりもしたけど、面白かったです。 2ちゃんねるはまとめサイト?みたいなのをちら見したことがあるくらいだけど、その雰囲気でちゃんと書かれているのはわかりました。 しかも本筋も大方ずれてない!すごい! さらに、冒頭に本書中に使われている主な2ちゃん語の解説が載っているという親切さ(笑) それがあっても読めない字とか意味のわからない語とかはあったけれど、下に原文がついているのでそれで意味を類推したりはできました。 顔文字もいい感じで使われてる(笑) ときどき、原文には無いちゃちゃを「www」多用で入れて、現代人ならではの観点からツッコミしてたりするのもイイネ!(笑) 小林多喜二の『蟹工船』なんかはスレッド風に書かれていたりして面白い。 『論語』は逆に読みやすくわかりやすくなってる! 『般若心経』も訳してあるしわかりやすくてすごいと思いました。 この2編はためになった。 上記3編以外では、『平家物語』(那須与一の話)と『太平記』(楠正成のあたり)、『徒然草』(冒頭)、武田信玄から春日源助にあてた手紙、直江状が特に面白かったです。直江状は秀逸w 所々にある豆知識も、ふざけてなくてしっかりした豆知識でためになりました。 「真面目に不真面目」という言葉は聞いたことがあるけれど、この本は「不真面目に真面目」だと思う。 文章表現もさることながら、名作をネット用語で書き直そうなんていう発想も、そのセンスはすごいと思いました。 ネット語も日本文化ですね。
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若干古臭い言葉が目立った。いまどきそんなん使わないよというような顔文字や言い回しが目立ち、ある意味古語だった。 でもちゃねらじゃなければわからないと思うし、わかりやすく『2ちゃんねる語』だったのではないかと思う。 古語および2ちゃんねる入門書といったイメージ。
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「本書はインターネット上の巨大掲示板『2ちゃんねる』の用語を駆使して、古典から近現代までの有名文学作品を意訳&デフォルメしたものです」 「源氏物語」とか「平家物語」とか「方丈記」とか、 2ちゃん用語で書いてあるんですわ! まあ、とりあえずすげーくだらない! しかし、この発想...
「本書はインターネット上の巨大掲示板『2ちゃんねる』の用語を駆使して、古典から近現代までの有名文学作品を意訳&デフォルメしたものです」 「源氏物語」とか「平家物語」とか「方丈記」とか、 2ちゃん用語で書いてあるんですわ! まあ、とりあえずすげーくだらない! しかし、この発想に乾杯!
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