iPhone×Music の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
RjDjとか、Bloomとか、そういったものに新しさを感じて、iPhoneでスゲーなーとか言ってたような人は、読むととても楽しいと思う。かつてのASCIIとか、孫さんのやってたTHE COMPUTERとかを読んでいるような懐かしい手触り感。新しいメディアを作ることが人間を拡張することだ。みたいなノリはやっぱ、いいですよね。まあ最近は本当にスマートフォンでみんなが拡張されまくっている現状を見るとそれはそれでひいちゃうんだけれど。人間はガジェットではないを読むくらいならこっちを読むべしと私は強く思ったな。 津田大介さんのインタビューがとてもまともでびっくりした。なんかイメージ先行してたので。
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かなりアカデミックな視点からのiPhoneと音楽の関係論。手軽に楽しむというより、iPhoneを環境変化ととらえ「音楽」の再定義まで踏み込む。
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iPhoneの革新性とはどこにあるのか?iPhoneとは何なのか? このような問いに対して、ひとつの解を与えてくれる書。 iPhoneってそもそも、iPodからきていて、iPodは音楽を聴くスタイルを変化させた。 かつてSONYがWalkmanによって音楽を持ち歩くことを...
iPhoneの革新性とはどこにあるのか?iPhoneとは何なのか? このような問いに対して、ひとつの解を与えてくれる書。 iPhoneってそもそも、iPodからきていて、iPodは音楽を聴くスタイルを変化させた。 かつてSONYがWalkmanによって音楽を持ち歩くことを提言したが、CDを持ち運ぶ不便さは残った。 この不動産コストをAppleはiPodによって音楽をデバイスのなかに入れてそのまま運ぶことにより解消したのである。 そして、音楽の合法的なインターネット配信もポイント。 大容量デバイスのなかに音楽を持ち運ぶことができるので、CDというメディア自体が不要になったのである。 iPhoneは何を変えたのか。 iPhoneは音楽的なもの、いつか音楽と呼ばれるものをつくりだしているのである。 App Storeでは、様々な音楽アプリケーションが有償・無償で配信され、周りの環境音をメロディーに変えたり、ひとつの方向で定義できない、ユーザー自身が自ら音楽を作りだすツールが多くそろっている。 音楽を配信するという点だけでも、ラジオ放送が始まったとき以来の変革だと言われているのだ。 これは音楽という世界だけで語られている視点ですが、電子デバイスに対する将来予測をする際のひとつの頭の体操にはとても有益な本だと感じた。
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