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新装版 愛嬌一本締め の商品レビュー

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2011/11/24

抱腹絶倒の『極道一番搾り』に続く、溝下秀男氏による直筆エッセイ待望の第二弾。こういう世界の人間にはなるたけかかわりたくはありませんが彼はその中でも数少ない「侠客」だったんだなと思います。 この本を読む前に溝下秀男氏の生涯が書かれた劇画をコンビにかどこかで読んだことがあるのです...

抱腹絶倒の『極道一番搾り』に続く、溝下秀男氏による直筆エッセイ待望の第二弾。こういう世界の人間にはなるたけかかわりたくはありませんが彼はその中でも数少ない「侠客」だったんだなと思います。 この本を読む前に溝下秀男氏の生涯が書かれた劇画をコンビにかどこかで読んだことがあるのですが、壮絶な人生を送っていますね。若いときにプロボクサーになろうとしていたときのことや、壮絶な修羅場を「任侠と愛嬌」で潜り抜けたときのエピソードは胸踊る気持ちで読ませていただきました。この本はそんな溝下氏が『極道一番搾り』に続いて発表したエッセイ集の第二弾です。 溝下総裁の身のまわりには、一家の者も、カタギ衆にも濃密な人間関係が溢れ、事件には常に笑いが満ちております。特に僕が大好きなのは医者のフケイン先生との出来事ですね。彼とゴルフに行ったり、さまざまなやり取りを面白おかしくつづっている箇所は特に覚えていて、『稼業』の世界に身をおく人間とは一読してとても思えないような教養とユーモアあふれる文体でつづられる日々は本当に抱腹絶倒でした。 しかし、西原理恵子女史と溝下氏の対談の中で 「素人さんの勇気には本当に頭が下がる。ワシは株はおそろしゅうておそろしゅうて。あんなもの、インサイダー取引でしか、ようしません」 という発言の中に背筋がサーッとなったことを今でも覚えています。

Posted byブクログ