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誰よりも美しい妻 の商品レビュー

3.7

25件のお客様レビュー

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2012/05/01

タイトルに惹かれて読んだ。 誰よりも美しい妻を持っているって自覚しているのに、不倫する神経が分からない。 はたから見たら、幸せそうな家族でも実際は仮面夫婦だったりするのかな・・・

Posted byブクログ

2012/02/21

装丁に一目惚れして手にとった1冊。 なぜかずいぶん前に、常盤貴子さんと田村正和さんが出ていたドラマを思い出す。ドラマの名前も内容も覚えていないけれど、ジェーンバーキンが歌っていた主題歌が印象的だったドラマ。あまりにも装丁が中身にぴったりで、これ以上語ることはない気がしている。

Posted byブクログ

2011/08/21

「芸術家」としては素晴らしい才能を持っているけど「男」としてはしょーもない夫と、とても美しくて夫にとても寛容な妻と、二人を冷静に見つめながら育つ息子の話。 これだけじゃこの作品の魅力はなーんも伝わらないけど、自分なんかの陳腐な言葉で多くを語らないのが一番だと思うのであと一言でおし...

「芸術家」としては素晴らしい才能を持っているけど「男」としてはしょーもない夫と、とても美しくて夫にとても寛容な妻と、二人を冷静に見つめながら育つ息子の話。 これだけじゃこの作品の魅力はなーんも伝わらないけど、自分なんかの陳腐な言葉で多くを語らないのが一番だと思うのであと一言でおしまい。 作品中に溢れる雰囲気が物凄くいい。

Posted byブクログ

2011/02/24

短編以外では初読み。 江國香織から濃厚さをなくした感じか。 江國的なのはお腹いっぱいなので、これ以外を読んで、同じようならもういいな。

Posted byブクログ

2010/12/22

タイトルに惹かれて読んだ。初めての作家さん。 なんか半透明のベールの向こう側の出来事のような妙な静けさを感じた。 内容はドロドロのはずだが、静かに淡々と流れて行く感じ。 江國香織さんの雰囲気に似てると思った。

Posted byブクログ

2010/09/08

とてつもなく不穏で、かなしくて、うつくしい。 破綻したまま成り立っている、そのバランスが、人生だと思う。 荒野さんの描写はいつも簡潔で的確で、好きです。

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2010/07/13

夫の惣介が新しい恋に落ちるたび、園子はその事実を鋭敏に感じ取る。しかし彼女は気づかない振りをし、夫の「恋人」に何の含みもなく自然に接する。その行動にいたるまでの心理描写が細やかに描かれていて、すんなり理解できた。 それにしても自分の愛人を妻に見せたい、妻に認めて欲しい、と思う惣介...

夫の惣介が新しい恋に落ちるたび、園子はその事実を鋭敏に感じ取る。しかし彼女は気づかない振りをし、夫の「恋人」に何の含みもなく自然に接する。その行動にいたるまでの心理描写が細やかに描かれていて、すんなり理解できた。 それにしても自分の愛人を妻に見せたい、妻に認めて欲しい、と思う惣介は一体何なんだろう。 園子の生き方は絶対に私にはできないなと思った。あと、深は父親よりもずっといい男だと思うので、このまままっすぐ育って欲しい。

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2010/04/15

最初の一文で、「あ、好き」。 と思って、 最初の3Pで、泣きそうになった。 荒野さんの本は初めて読みました。 "人間小説家"の映画を観たのですが、娘さんなんですね。 関係ないのですが、”あらの”というお名前も素敵だと思います。 ** なぜか江國香織を思...

最初の一文で、「あ、好き」。 と思って、 最初の3Pで、泣きそうになった。 荒野さんの本は初めて読みました。 "人間小説家"の映画を観たのですが、娘さんなんですね。 関係ないのですが、”あらの”というお名前も素敵だと思います。 ** なぜか江國香織を思い出してしまい、 自分に一枚の薄い先入観念みたいなものを作ってしまったのが残念でした(自分が)。 もっと荒野さんの本を読んでみたい。 そんなことを感じた一冊。

Posted byブクログ

2010/01/11

久しぶりにじっくり読み返したら、一度目よりも面白く感じた。 浮気にうつつを抜かす夫とそんな夫にあきれ果てながらも微笑みを絶やさない献身的な「誰よりも美しい」妻。「お母さんは、怠惰だ」っていう息子の台詞が胸に残る。

Posted byブクログ

2009/10/22

静かに怖い。静かにドロドロ。(笑) でも、実際に流れている時間は平和チック。 何故なら、いくら夫に浮気を繰り返されても、 ”誰より美しい妻”は泣きわめいたり騒いだりしないからだ。 だから息子に「怠惰だ」と指摘されたりするのだが。

Posted byブクログ