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私が何を忘れたか、思い出せない の商品レビュー

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2009/10/25

加齢とともに衰えていく記憶、認知症による失われる記憶はどうしておこるのか、それを解明していく本です。解明していく、と言っても著者はジャーナリストなので、解明している学者を取材しています。ちゃんとした研究者から、ちょっといかがわしい商業主義に走っている学者、新薬のベンチャー企業、サ...

加齢とともに衰えていく記憶、認知症による失われる記憶はどうしておこるのか、それを解明していく本です。解明していく、と言っても著者はジャーナリストなので、解明している学者を取材しています。ちゃんとした研究者から、ちょっといかがわしい商業主義に走っている学者、新薬のベンチャー企業、サプリメント企業の研究者と様々な取材をしています。 トマト、ブルーベリー、銀杏の葉、クロスワードパズル、イブプロフェインと、いろいろ記憶にいいといわれるものも追っていきます。決定打はなく、一番確実なのは、定期的な運動でした。 著者は父親が認知症ではなかったのかという不安を抱えながら、自ら色々なテストを受けていきます。 われわれは記憶から成り立っている。見たことの記憶、聞いたことの記憶、感じたことの記憶、過去の記憶。 学習したことの記憶(学習とはすべてが記憶なのだ)が、人格を形成する。記憶がわれわれの「自己」を維持し、決定するのだ。(だからこそ記憶力の衰えに不安を覚えるのである。) 記憶がなくなるのは恐怖です。認知症ではなくても、年とともに記憶は衰えていきます。根拠の不確かな脳トレもいいけれど、まずはちゃんと運動が必要です。

Posted byブクログ