中国という世界 の商品レビュー
雑多な感じがするけど、中国をあぶり出してくれる。逆に言えば中国は、こういうふうにあらゆる角度から見ないと見えて来ないのだろう。
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1930年代にはドイツから脱出したユダヤ人が上海疎開に収容したが、太平洋戦争勃発後はユダヤ人を強制的に立ち退かせた。 上海のダンスホールはフィリピン人の楽団が多かった。彼らはアメリカのジャズの新しい傾向をいち早く取り入れていた。
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上海視察を控え、中国そして上海の歴史のお勉強のために一読。おそらく通常の中国史の中では異端扱いされてきたであろう上海の歴史に、本編の半分が割かれているのが特徴。(それゆえ本書を手に取ったのですが。) 人、風土、歴史という背景から、まずは中国を読み解いていくのですが、この辺り...
上海視察を控え、中国そして上海の歴史のお勉強のために一読。おそらく通常の中国史の中では異端扱いされてきたであろう上海の歴史に、本編の半分が割かれているのが特徴。(それゆえ本書を手に取ったのですが。) 人、風土、歴史という背景から、まずは中国を読み解いていくのですが、この辺りは教科書的でやや退屈。でも上海編に入ると、租界当時のヨーロッパ文化と融合した映画産業や、ダンスホールなどのカルチャー、当時としては画期的な「女性」の活躍等がこと細かく描写されていきます。 最終的な結論として、中国がこれから向かうであろう先を「歓楽」とまとめることで、ここまでそれを先導してきたであろう上海にここまで比重を置いてきた意味がようやく判明。北京五輪以降の動向までを含めて、「中国」に関する最新の定番テキストになりそうな予感のする名著ではないか、との読後感を得ております。斜め読みした教科書的な部分も、もう一度おさらいしなくちゃ。 2009.12
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中国の入門書。ダイナミックなのは、中国は「快楽」へ向かう、という著者の主張。間違いなく、今後大きく変わっている大国、中国を見つめる著者の目は面白い。 特に私は近代の上海に関する記述の部分が、面白かった。
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