台湾に生きている「日本」 の商品レビュー
後半の台湾に生きている日本語辞書がとても楽しい。台湾にある消え行く日本を記録したことは貴重であろう。しいていうならカラーページの色が綺麗に出て、編集されていると良いのだが。
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ひょっとして今一番行きたいアジアかも。しかし、台湾の歴史を知らなすぎた。台湾に日本語が残る理由に、その歴史は当然として多民族が共通言語なく存在しているという事実があることを本書で認識。(最後の台湾に残る日本語由来の言葉集は必読。時ににやりと) 日本が残したプラスとマイナスの遺産を...
ひょっとして今一番行きたいアジアかも。しかし、台湾の歴史を知らなすぎた。台湾に日本語が残る理由に、その歴史は当然として多民族が共通言語なく存在しているという事実があることを本書で認識。(最後の台湾に残る日本語由来の言葉集は必読。時ににやりと) 日本が残したプラスとマイナスの遺産を冷静に記述していく著者のスタンスもすばらしい。
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2009年9月、久しぶりの台湾に行く当たって読んだ一冊。 「台湾に生きる日本」と題して、日本占領時代にもたらされた ・建築などカタチあるもの ・ヒト ・言葉 の3つに焦点を当てて書かれている。 占領時代に作られた建築のことなど、自分の興味分野に関わるところの記載があったので 大...
2009年9月、久しぶりの台湾に行く当たって読んだ一冊。 「台湾に生きる日本」と題して、日本占領時代にもたらされた ・建築などカタチあるもの ・ヒト ・言葉 の3つに焦点を当てて書かれている。 占領時代に作られた建築のことなど、自分の興味分野に関わるところの記載があったので 大変興味深く読んだのだが、本書を通して、「白団」という組織のことをはじめて知った。 第2次世界大戦後、台湾と日本の間で行われたひそかな軍事交流。 やや大げさな表現だが、蒋介石が国民党軍の立て直しを図るために 旧日本陸軍の将校などを雇って、国民党軍に軍事教育をしたというものだ。 記述がわずかだったので、後日、これに関する本を読んでみようと思う。
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日清戦争後の下関条約で台湾割譲 1895 M28 6 17 第4代総督児玉源太郎 M31-39 民政局長 後藤新平
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台湾に居を構えて13年になる片倉さんが、日本時代に建てられた官庁建築や鉄道施設、神社や石碑、様々な建築物など「日本時代が残したもの」について、建てられた当時の様子から現在の状況までを紹介している。神社は殆どが破却されたものの、一部では施設が残されているものもある。小学校内に建てら...
台湾に居を構えて13年になる片倉さんが、日本時代に建てられた官庁建築や鉄道施設、神社や石碑、様々な建築物など「日本時代が残したもの」について、建てられた当時の様子から現在の状況までを紹介している。神社は殆どが破却されたものの、一部では施設が残されているものもある。小学校内に建てられた神社の狛犬が今も校庭に置かれ、生徒を見守っている話はとても興味深い。官庁建築や鉄道施設などは現在も現役で使われ、その多くが史跡に指定され、保存の対象になっているということに改めて驚かされる。日本は近年、このような歴史建築を安易に破壊する行為が繰り返されていて、台湾の方が歴史建築は大切にされ、残されているのではないかと強く感じる。 日本時代の日本人と台湾人(当時は日本人である)との繋がりも興味深い。出征する日本人警察官の荷物を運ぶのを自主的に手伝い、嵐の中、濁流に飲まれてしまった原住民の少女の話は愛国美談として広められたが、現地では政治的に広められたとは思っておらず、美談は美談として語り継ぐべきと思われているという。 後半には、「台湾の言葉となった日本語」の例が辞典形式で纏められている。集録されている言葉は代表的なものを取り上げたものと思われるので、語彙が充実すればこの辞典だけで一冊の本になるのではないかと思う。日本語起源の言葉は、時代が経つにつれ消えゆく可能性が高い。日本国内でも古い言葉はどんどん死語になってゆく。記録に残せる最後の時期に来ている気がしてならない。 巻末には「訪ねてみたい歴史建築と遺跡100選」という片倉さんが推薦する歴史建築の一覧がある。台湾へ何度も足を運んでいる人、台湾は二、三度目という人も、この一覧を基に街を歩いてみては如何だろうか。台北市内で買い物をするのも旅行の楽しみの一つだが、「台湾に生きている日本」を訪ねて街を歩くのも楽しいと思う。(私は46箇所訪問) 嘗て台湾人と日本人は共に生きた時代があった。多くの台湾の人々と触れ合い、丹念に取材を重ねてきた「台湾在住の日本人」の片倉さんだからこそ、書くことのできる「台湾と日本の時を繋ぐ本」といえるのではないだろうか。台湾好きは勿論、歴史に興味のある方には欠かすことの出来ない一冊です。 http://ryoyutaiwan.seesaa.net/ 拙ブログより転載
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