競馬必勝放浪記 の商品レビュー

元木昌彦(著者)

2013/01/07

元雑誌編集者による競馬好き作家との交友録。
著者は編集者として競馬を通じて多くの文学作家たちと知り合った。彼らは競馬の見方や馬券の買い方について独自のポリシーがあり、それは自分の生き方やスタイルを反映したものでもあったようだ。著者と作家たちとの競馬に関する様々なエピソードを紹介する。
昔の作家は、職業柄かギャンブルの中でもよりストーリー性の高い競馬にロマンを感じる人達が多く、競馬を通じて交友を深めることが普通に行われていたようです。著者も、そのような環境を愉しんだようですが、そういう時代が終わり、競馬ファンがバブルの頃から実利優先（馬よりお金）になってきたことを憂えている。
正直、過去の思い出をいろいろ並べた感じの文章で、競馬好きの人でもこのような本にはあまり興味が湧かないかもしれない。内容は雑記帳のようで、何が言いたいのか判らない部分も結構ありましたが、昔の古き良き競馬を懐かしむ気持ちはよく判ります。本職は編集者なのに、タイトルと内容が一致してない感じですが、競馬本には変なタイトルが多いので、気にしないほうが良いと思います。

2011/06/04

［　内容　］

［　目次　］

［　ＰＯＰ　］

［　おすすめ度　］

☆☆☆☆☆☆☆　おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆　文章
☆☆☆☆☆☆☆　ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆　メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆　冒険性
☆☆☆☆☆☆☆　読後の個人的な満足度
共感度（空振り三振・一部・参った！）
読書の速度（時間がかかった・普通・一気に読んだ）

［　関連図書　］

［　参考となる書評　］