奇跡の脳 の商品レビュー
ある本でお勧めされていたので読んでみた。 脳の専門家が自らの脳出血から立ち直った体験がかかれている話。突然脳出血が起こった時も冷静に、ここが動かないということはあの辺りで出血が…とわかっていながらどうにも出来ない事態がリアル。 またリハビリによる心の動きがたくさんかいてある。本人...
ある本でお勧めされていたので読んでみた。 脳の専門家が自らの脳出血から立ち直った体験がかかれている話。突然脳出血が起こった時も冷静に、ここが動かないということはあの辺りで出血が…とわかっていながらどうにも出来ない事態がリアル。 またリハビリによる心の動きがたくさんかいてある。本人が前向きでさらに周りをとりまく多くの人たちのあたたかさがすごい。
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凄かった。恐くもあった。この人だからここまで回復してコレを書けたのだと思う。唯一無二。あとお母さんが大した方だわ。
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日本では脳卒中からほぼ完全復活したひとの本ってあまりないんですよね。後遺症でこんなことが困ってます!という周囲に伝える意味合いのものが多い。この本は当事者が成功事例を目の当たりにして希望を持てる本。
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37歳で脳卒中を体験した神経解剖学者。その日の朝、徐々に機能しなくなる脳。言葉の理解を失い、耳から入る話も聞き取れず、脳内での言葉を用いた思考も次第に出来なくなる。そんな状態で病院に電話を。いや、こうなる直前には違和感を感じながらもシャワーへ。入院から回復に至る体験ルポ、ドキュメ...
37歳で脳卒中を体験した神経解剖学者。その日の朝、徐々に機能しなくなる脳。言葉の理解を失い、耳から入る話も聞き取れず、脳内での言葉を用いた思考も次第に出来なくなる。そんな状態で病院に電話を。いや、こうなる直前には違和感を感じながらもシャワーへ。入院から回復に至る体験ルポ、ドキュメンタリー、描写も言語表現もその脳機能を巧みに表していて生々しく、リアリティがある。 左脳の脳卒中。左脳のもつ否定的な判断が機能せず、完全無欠な素晴らしい傑作だと自らを感じたという。このセリフが妙に印象に残り、メモを取った。そうか、我々の落ち込みやネガティブな気分は、全て自己否定であり自己暗示だったのだ。また著者は言う。今までと比較してできない事を嘆くのではなく、出来るようになった事を喜ぶようにと。ポジティブ思考は洗脳のようで、逃避にも感じていたが、意識の差であり、その差が脳機能にある事を改めて考えた。 完全無欠な人生は味気なく、卑小な自分を誇る事は痛々しいだろうか。等身大の自分を客観視できるように、自己否定と反省が必要だろうか。繰り返し反省をしてきた人生ならば、もう自分自身を認めてあげて良いではないか。 臨場感に溢れていたから、何やら自分自身も脳卒中から立ち直り、価値観の転換を少しだけ味わった気になる。追体験できる読書だった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
定期的に、頭、脳の本を読む。 今も同時進行で2冊読んでいた。 きっかけは、フォロワーさんの本棚でみかけて。 あまりにも良い本なので、感想が長い。メモ的になっている。 また書き換えるかもしれない。 神経解剖学の博士号を持つ人が脳卒中になる。 脳卒中、命にかかわる大変な病気だということは知っているけど、詳しくは知らない。 学者の視点から病気になってから回復にいたるまで、詳細にかかれている。 脳卒中になったらというか、脳のダメージの場所にもよるのだろうけど 助けが必要ということがわかっていても、具体的な行動に移れないことがわかる。 「靴下は、靴を履く前に履く」ということが理解できなくなるという。 電話をみても、数字をみても、どうやってそれを使うか、スムーズでないというか、 つながってないことがわかる。そもそもはっきり話せなくなっている。 左脳はいかにあらゆることを統制してるのかわかる。 病気のこともですが、脳の仕組みについてよくわかる。 左脳と右脳のバランスにより、私は私であり、今はいつなのか、 あらゆるものの関係性とかわかるようになる。認識している。 命の危険にありながら、幸福感のような感覚もあじわっている。 不思議な感覚が紹介されてる。 そしてこの手の本を読むといつも、いろんなことのつながりを感じる。 ・細胞・・「体は貸し物、借り物」祖母の信仰していた教えにもあった。 「生命の暗号 あなたの遺伝子が目覚めるとき」を読んだ時も思ったけど、 自分という意識は左脳があってこそで、左脳のコントロールがなくなると 体は細胞1つ1つの集まりなのだということ。29頁あたり ・時間の感覚がなくなる・・認知像・概念の広がりがなく、時間の感覚もない。 この間みた映画「インターステラー」にも出てきた。過去・現在・未来のつながりから解き放たれる。 ・ワンネス・・左脳の支配が及ばず、右脳優位になると、宇宙と一体になった感覚がある。 スピリチュアルな世界でいうところの、この感覚とかって、右脳支配なのかなとか このあたりは40頁にかかれている。 「もう孤独ではなく、寂しくもない。魂は宇宙と同じように大きく、そして無限の歓喜に心を躍らせていました」73頁 四柱推命でも、タロットでも、この頭と心との関係がわかる。 いろんな方の思考に出会い、わかっていったという方が正しい。 四柱推命は、日干という自分の基点になる星があり、性格を見る場所は元命という星がある(基本的にです)なんで自分(の性格)が2つあるの?と勉強し始めた頃は思った。でも今はわかる。 元命=頭、日干=心、タロットでは顕在意識=頭と潜在意識=心と思います。 つまり、意識=頭=左脳、無意識=心=右脳なのかと 「今ここ」「感謝」「マントラ」「霊気」「サウンディング・ボウル」「ヨガ」「風水」「エンジェルカード」 あらゆる占いの勉強をしてくる中で、いろんな方からきいた単語が出てくるのが興味深い。 スピリチュアルな関係者ではないアメリカの神経解剖学者が書いた本だから。 2006年にcopyrightとなってるので、「今ここ」の最先端だったのかな~と思ったりしました。 私の実体験で感じること 「自分を責める、成果主義の左脳に支配されないようにしたい。 ループを繰り返して、使わないほうがいい回路を太くしないほうはいい」と思う。 私の知ってる範囲ですが、 不幸な人ほど、自分が不幸だったこと 過ぎ去った過去のことでも、延々と繰り返してるから。 幸せな人は、作者のメールの終わりにつけるアインシュタインの名文句 「未来の自分のためなら、今の自分を捨てる覚悟がある」のだと思う。
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脳化学者が脳梗塞になり、その発症の過程から社会復帰までの様子をまさに患者本人の体験から書かれている... 脳の可能性や睡眠の重要性、またある程度、負荷をかけることで脳は学んでいくということなのだろうか?ニューロンが損傷しても健康なニューロンが補うなど...そして回復するということ...
脳化学者が脳梗塞になり、その発症の過程から社会復帰までの様子をまさに患者本人の体験から書かれている... 脳の可能性や睡眠の重要性、またある程度、負荷をかけることで脳は学んでいくということなのだろうか?ニューロンが損傷しても健康なニューロンが補うなど...そして回復するということが実証されたわけで素直に凄いと感じる。 本書の付録として書かれていた脳についての解説も興味深く読んだ。 後半は右脳マインド...について書かれており一瞬「スピリチュアル?」とも思ったが、訳者のコメントに「神秘体験にも脳科学的な根拠があることの証明」と書かれていたことで納得した次第。 例えば、瞑想や座禅などを通して自分の細胞の一つ一つに神経を集中させ、意識することで心をコントロールできるのか? 漠然と慌ただしく時を過ごしやることに終われる日々。 「今・ここ」この存在を享受する...? 本書の中に「音を意識する」「皮膚の感触を意識する」ということが書かれていたが面白い実験だ!とも思った。 集中できる! 自分の生活の中に「この意識」を取り入れてみようと思う。 そして自分が変化することできっと周りも変わるのかもしれないと思った。
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09/8/16 梅田 紀伊国屋 特設コーナーにて 12/5/21 末吉 孝生 【右脳機能 続報、そしてクリエイティブ思考】 ジル・ボルト・テイラーの「奇跡の脳」(新潮文庫)入手。さわりを読み始めて気づいた。明らかに悟りの本。左脳機能を物理的か心理的に壊さないと右脳機能が全開しな...
09/8/16 梅田 紀伊国屋 特設コーナーにて 12/5/21 末吉 孝生 【右脳機能 続報、そしてクリエイティブ思考】 ジル・ボルト・テイラーの「奇跡の脳」(新潮文庫)入手。さわりを読み始めて気づいた。明らかに悟りの本。左脳機能を物理的か心理的に壊さないと右脳機能が全開しない。つまり悟りはえられない。宗教的体験なり至福状態としての悟りは左脳破壊にあるんだ。とんでもない発見。 クリエイティブな思考、デザイン思考が議論されることが多くなっているがこの右脳機能の全開法こそ大切。
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via @ogijun。 脳科学者が脳梗塞になって、そして回復して書いた本。 自分とはダメージを受けた部位が異なるのでもちろん細かい違いはあるものの、まさに他人ごととは思えない本だった。(日本語の文体がすこーし読みづらい感じもあるがまぁ誤差範囲か) 「この状態をみんなに体験し...
via @ogijun。 脳科学者が脳梗塞になって、そして回復して書いた本。 自分とはダメージを受けた部位が異なるのでもちろん細かい違いはあるものの、まさに他人ごととは思えない本だった。(日本語の文体がすこーし読みづらい感じもあるがまぁ誤差範囲か) 「この状態をみんなに体験してもらうための、何か安全な方法があれば良いと願っています。それによって新しい発見があるかもしれませんから。」 ↑この部分、自分としてはできるだけあの体験を皆にはしてもらわずに、でも学び取ったことは共有したい、と思ってこの7年間行動してきたのとかぶります。 受動的なリハビリではなく、「ここをこういう理由でこう活用したいからこれをやってリハビリする」と意識しながらのリハビリが重要だというのは自分も実感、というか実体験していて、これにはそれなりの生物学的リテラシも要るよなぁ、ってのも思いました。
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37歳の時に脳卒中に襲われた脳神経解剖学者が、8年間のリハビリを終えて綴った一冊。 本の前半に描かれているのは、脳卒中で倒れたその日のことや、頭の左側に25cmほどの傷跡を残した開頭手術の前後のこと。そして、後半は右脳と左脳の機能の差異を体感した著者が、それをふまえたリハビリと、...
37歳の時に脳卒中に襲われた脳神経解剖学者が、8年間のリハビリを終えて綴った一冊。 本の前半に描かれているのは、脳卒中で倒れたその日のことや、頭の左側に25cmほどの傷跡を残した開頭手術の前後のこと。そして、後半は右脳と左脳の機能の差異を体感した著者が、それをふまえたリハビリと、そこで気づいた哲学とも言える生き方の指針について綴っている。 左脳が機能しなくなった著者は、言葉や数字、文字を失ってしまい、さらに自分と世界の境がなくなり溶け合っているような感覚を覚える。そして、この感覚は実は右脳の働きによるものだと気づく。そこから、右脳を感性的、左脳を計画的で管理好きと説明し、左脳を暴走させずに右脳の機能を活かす自身のリハビリ方針と、それがもたらす効力を示す。 左脳と右脳の違いは、この本の前半と後半、つまり著者がこの病に倒れる前後の姿に重なる。左脳のフル回転を求める現代社会を全力で走っていた脳科学者の姿と、直観と高度な意識の源泉である右脳の価値を実感したひとりの人間の姿。 母親や周囲の人々の愛情に包まれながら、このコントラストが伝えてくるメッセージは心に響くだけでなく、脳に障害を起こした人と、その周囲の人へのアドバイスも含んでいる。ずっと手元に置いておきたい良書。
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脳神経科学者が脳卒中になった。そしてそこから回復した驚異の物語。左脳の障害で右脳からの情報での世界の見え方に驚いて、後半部分は右脳と左脳の違いから右脳を生かす方法についての話が多くなっていた。
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