会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ の商品レビュー
[ 内容 ] 一度、出港したら長期間陸地には戻れず、逃げ出すこともできないマグロ船。 病院もなく、遊興施設もなく、コンビニもない、陸上とは180度異なる船上の世界。 そんなところで突然働くことになった会社員の私。 きっかけは、ある日、上司から言い渡されたひと言だった。 「お前はマ...
[ 内容 ] 一度、出港したら長期間陸地には戻れず、逃げ出すこともできないマグロ船。 病院もなく、遊興施設もなく、コンビニもない、陸上とは180度異なる船上の世界。 そんなところで突然働くことになった会社員の私。 きっかけは、ある日、上司から言い渡されたひと言だった。 「お前はマグロ船に乗ってこい!」その命令を断ることができず、泣く泣く乗るハメになった私が、船上で目にし、耳にしたものとは一体…。 [ 目次 ] 第1章 海の男はストレス知らず 第2章 海と向き合えば自分がわかる 第3章 海の男は仕事を楽しく変える 第4章 マグロを釣るために必要な考え方、ものの見方 第5章 基本に忠実であれ!時に大胆かつ賢くふるまえ! 第6章 マグロ船で学んだ人を活かすコミュニケーション術 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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「マグロが取れるかどうかは、じっくり考えても、すぐに決めても、結局、確率は50%ど.それであれば、早めに舵をとったほうがええ.ダメだったら次の漁場にいどうすりゃエエことじゃねーか.決めた回数を多くすれば、量が出来る回数も増やせるからの」 「あー?いいことが起きたら喜んで、嫌なこ...
「マグロが取れるかどうかは、じっくり考えても、すぐに決めても、結局、確率は50%ど.それであれば、早めに舵をとったほうがええ.ダメだったら次の漁場にいどうすりゃエエことじゃねーか.決めた回数を多くすれば、量が出来る回数も増やせるからの」 「あー?いいことが起きたら喜んで、嫌なことが起きたら暗くなる.それじゃ犬と同じじゃねーか.人間はの、感情をコントロールできるんど」 「とにかく、『結果』ばかりに気を取られると、その途中で見られるはずだった、いろいろなおもしれーもんを見逃すんど。途中にあるおもしれーもんは、後で役に立つこともいっぱいあるんど」 「普通、自分がやったことが結果で返ってこないと嫌になると思うのですが・・・」 「おいどーらは、おいどーらにできることをすべてやったんど。それから後のマグロが取れるかどうかなんて、海が決めることど。」 「マグロがとれんからと言って、海に飛び込んでマグロを取りに行ってみよ.斉藤がサメに食われるだけで、マグロはとれんど」 「なにをいうちょるか。努力やらは、元々報われんのぞ」 「『自分はスーパーマンだ!』と思いすぎちょるから現実とのギャップに苦しむんど.最初はの、『自分はなにもできないダメなやつだ』と認めることからど.そこから一歩ずつ、自分が得意だったり、好きなことを磨くんど」 「能力があるかないかっちゅーのは、後付ど」(これ結構共感した) 「でも世間から誤解されているのは辛くないですか?」 「それは他人から分かってもらおうとするからつれえんよ.自分が自分の仕事に楽しさと誇りを持てば、あとは世話ねえ話じゃ」 「『前向きなとき』ばかりではなく、『後ろ向きなとき』も大事じゃ」 「いつでも前向きな人やらが船長をやると、絶対無茶をしよるから船があぶねーんど.それにの、後ろ向きになることがあるやつでないと、落ち込んでる人の気持ちやらがわからんど」 「勉強なんて、自分に自信のないやつが箔をつけるためにやっとるだけと思うちょる」 「大事なのは、どのアドバイスが一番伝わるかを見極めることじゃ」
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人に進められないと手に取らなかったであろう本 ざっと印象に残ったことを羅列します。 不便な方が助け合い、人の温かさを感じれる ハイリッヒの法則、1つの重大事件の家庭には29件の軽度な事故があり、さらに300件のヒヤリとすることがおきている 叱るときは、理由をつける。何でそれ...
人に進められないと手に取らなかったであろう本 ざっと印象に残ったことを羅列します。 不便な方が助け合い、人の温かさを感じれる ハイリッヒの法則、1つの重大事件の家庭には29件の軽度な事故があり、さらに300件のヒヤリとすることがおきている 叱るときは、理由をつける。何でそれがダメなのか具体的に。 あんまり素っ気無く返事すると話しかけにくい奴と思われるぞ。 上から目線で褒めない。ありがたい、ありがとうを伝える。 いいアドバイスをするんじゃなく伝わるアドバイスを選ぶ。 一つの小さなミスの積み重ねが大きなミスにつながる。 小さなミス、気の緩みをなくすことを課題にしたい。
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"全て"は言い過ぎかなぁと思うけれど。閉鎖空間で長時間共同生活を強いられる漁船の上で、モチベーションや人間関係を良好に保つことは重要な課題。著者に漁師たちが語る言葉は、経験に基づいた、滋味あふれるものでした。
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大海にいると、人間のちっぼけさがわかる。マグロを獲るために、出来ることをしっかりし、あとは海に任せる。人生もそうなんだけど、ついどうにもならないことを、どうにかしようとして苦しんでしまうのよね。
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ほとんどのページがドッグイヤー。長期にわたるマグロ漁では狭い船内での人間関係がすべて。「他人の仕事を見て、できないことを指摘するのは誰でもできんど」。思わずはっとさせられる言葉の数々。自分を見つめ直すきっかけをくれる。
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クラゲにはクラゲの生き方がある。 クラゲはマグロにはなれない。当然、逆も然り。 人間の力を過信するな。 見返りを求めて努力をするな。
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だいぶ待って図書館で借りた。 マグロ漁船にも興味はあったけど、期待以上のものが詰まっていた。 いろいろ書き残したいけれど、「幸せじゃなくなって初めて幸せに気づく」かな? 「釣られて初めてマグロは海の中の居心地の良さに気づくんだど」みたいな。
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まぐろ船にのった、この本の著者でもある齋藤氏は、 当時あまりにも弱いというか、ネガティブ思考というか、 そりゃ、どこにいても苦労するわというタイプの方だったので 親方や漁師が言っていることは、いろんなところで 耳にするような台詞だったりするのですが、 漁師の方が言うところに、面白...
まぐろ船にのった、この本の著者でもある齋藤氏は、 当時あまりにも弱いというか、ネガティブ思考というか、 そりゃ、どこにいても苦労するわというタイプの方だったので 親方や漁師が言っていることは、いろんなところで 耳にするような台詞だったりするのですが、 漁師の方が言うところに、面白さと価値があるのかなぁという印象。 でも読みやすくでスッと心に入ってくる感じが◎
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リアリストでポジティブなマグロ船の漁師達から、著者はコミュニケーション、人生の目的について多くの示唆を得る。ビジネスパーソンとマグロ船の組合せは、突飛だが、読んでみるとうなずける。対極にあるようでいながら実は同じスタイルが必要とされている世界。「物語で人を動かす」、「連想ゲームで...
リアリストでポジティブなマグロ船の漁師達から、著者はコミュニケーション、人生の目的について多くの示唆を得る。ビジネスパーソンとマグロ船の組合せは、突飛だが、読んでみるとうなずける。対極にあるようでいながら実は同じスタイルが必要とされている世界。「物語で人を動かす」、「連想ゲームで話にいったん乗る」「ケーキでマグロを釣るな」「早めに舵を取る」等、参考になった。構成もよく考えられている。
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