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謙信びいき の商品レビュー

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2012/08/15

タイトルは謙信びいきなのにいきなり直江兼続。謙信の話題は期待するほどにはない。どちらかというとマイナーな者の方が多い。歴史の裏舞台で自らに与えられた仕事をしっかりこなした男たちを紹介している。著者は新潟の人。国境の長いトンネルを抜けても雪国はなかった。そこには目もくらむような快晴...

タイトルは謙信びいきなのにいきなり直江兼続。謙信の話題は期待するほどにはない。どちらかというとマイナーな者の方が多い。歴史の裏舞台で自らに与えられた仕事をしっかりこなした男たちを紹介している。著者は新潟の人。国境の長いトンネルを抜けても雪国はなかった。そこには目もくらむような快晴の蒼空、太陽の恵みをいっぱいに受けた明るい世界が広がっていた。一時は雪国のハンディを背負っていることに理不尽な思いを抱いたこともあったが、今は、雪は決して負の面ばかりではないことを悟ったという。長い冬が終わり、春が訪れると山からは清冽な水が流れ出し、日本一の米、そして酒を育むことができる。これもすべて雪の恩恵。雪国に住む者としての共感をおぼえた。

Posted byブクログ