「意識」を語る の商品レビュー
意識って何?っていうテーマの質問に研究者が答えたインタビュー集。 結論から言うと意識って結局なによ?という読後感が味わえます(笑) なぜって、もちろんまだまだ発展途上の分野だからしょうがないのだろうけど、科学者ですら言っていることの半分くらいは憶測。その憶測も素人でもそれはどうな...
意識って何?っていうテーマの質問に研究者が答えたインタビュー集。 結論から言うと意識って結局なによ?という読後感が味わえます(笑) なぜって、もちろんまだまだ発展途上の分野だからしょうがないのだろうけど、科学者ですら言っていることの半分くらいは憶測。その憶測も素人でもそれはどうなのよ?という意見もあったりだし。 とはいえ、意識や脳の機能に関する実験の話なんかも出てくるし、読んで得るものはある。 デネットが「哲学は、どんな質問を尋ねるべきかまだわからないときにやることだよ」といってるが、この分野はまだまだ哲学が必要なのかもしれない。
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「意識を語る」Susan Blackmore 脳が学ぶ事全ての中で最も重要なのは他者の心や他人を見抜く方法 1918年当時のイギリスの一流遺伝学者の一人は、化学では遺伝子を説明する事なんてできないと言っていた。 意識、原意識のようなものが、宇宙にとって根本的な存在。-Stu...
「意識を語る」Susan Blackmore 脳が学ぶ事全ての中で最も重要なのは他者の心や他人を見抜く方法 1918年当時のイギリスの一流遺伝学者の一人は、化学では遺伝子を説明する事なんてできないと言っていた。 意識、原意識のようなものが、宇宙にとって根本的な存在。-Stuart Hameroff クオリアは量子化されている時空間レベルにおいて、宇宙を構成する時空間幾何の根本的な粒子性のパターンとして埋め込まれている。-Stuart Hameroff 日常の古典的世界は、微視的な細部から意識される一瞬ごとに派生している。-Stuart Hameroff 脳もクオリアを根本的レベルでアクセスできるが、それができるのはある特殊な量子プロセスだけ。-Stuart Hameroff ニューロン内部の微小管の中で起こっている量子計算は、毎秒40回収縮の閾値に達し、これが脳に存在する40ヘルツのガンマ線と一致する。そしてそれぞれの還元の結果は、量子計算の結果で、シュレーディンガー方程式に従う決定論。 だが、収縮の瞬間にロジャーの非計算的な影響で時空間幾何の微小な粒度により、選択にちょっと影響を与える。選択は、決定論的な量子計算と非計算的な影響の両方の結果となり、これが自由意志。-Stuart Hameroff 非決定的な影響の中で決定論的なプロセスを実施するという体験が自由意志と呼ばれるもの。-Stuart Hameroff セロトニンや幻覚剤等の精神活性的な神経送信物質は非常に高いエネルギー量子状態を持っており、それを神経細胞のレセプターや微小管に伝える。トランス状態は量子無意識相にもっと入り込んだ時に生じる。-Stuart Hameroff 夢は量子情報-Stuart Hameroff 量子コヒーレンスと量子絡み合いは生命の不可欠な要素。-Stuart Hameroff 人間は宇宙と結びついている。 意識は、量子世界と古典世界との縁で踊っており、叡智の量子無意識世界に触れるとその分だけ幸せになる。-Stuart Hameroff 死で微小管の量子コヒーレンスが失われると、頭の中のプランクスケールの量子情報も宇宙のプランクスケール全体に放出され、漏れ出す。存命中に意識や無意識を構成していた量子情報は、量子絡み合いの為に完全には放出されない。量子重ね合わせ状態に止まり、量子的な状態還元や収縮を起こさないので、無意識のような夢のような状態になる。-Stuart Hameroff プランクスケールでの宇宙は非局所的なので、それはホログラフ的に永遠に存在し続ける。-Stuart Hameroff 死や悟りのメタファー。我々が個々の雪の粒で個別の結晶形態を持っているとして、その一粒が海に落ちようとするとき、雪粒は何を恐れるだろうか? 視覚環境の一部の面に関するあなたの疑問に対応するもの以外に「見る」というのは存在しない。 自問している事以外、あなたは何も見ていない。 ゲーテルの理論は我々が単なる計算的存在じゃない事を告げている。 他の可能性をすべて排除したら、残ったものがどんなに有り得なさそうでもそれが事実に違いない。 現象学と神経学を統合した神経現象学 何かをやったという感覚は、実際にやったから生じるのではなく、何かを考えてそれが起こるまでに短いギャップがあるから生じる。エージェント(行為者)の感覚はごまかせる。 意識の解明には物理学の革命が必要。-ハメロフとペンローズ
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『意識とは何か』という題材について、世界の第一線で活躍する研究者が四方山的に話したものがまとめられた本。 統一見解の不在が意識の難しさと面白さを感じさせてくれ、形式ばらない会話の記録は機知を感じさせてくれる。 前提知識がなくとも雰囲気は掴めるので、21世紀の難問のひとつに挑み...
『意識とは何か』という題材について、世界の第一線で活躍する研究者が四方山的に話したものがまとめられた本。 統一見解の不在が意識の難しさと面白さを感じさせてくれ、形式ばらない会話の記録は機知を感じさせてくれる。 前提知識がなくとも雰囲気は掴めるので、21世紀の難問のひとつに挑みたい人の入門書としておすすめしたい。
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「意識」に絡むのって、科学者だけじゃなくて哲学者もいるのね…各人言いたい放題で、全然結論めいたまとめは敢えてなされていませんが、それが現在の状況なんだろうなあと思う。知らない人もいたので、ぼちぼちと著作にあたってみたいと思う。
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既に多くの指摘があるように、訳がまずい。指摘を受ければweb上で修正していきます、とかいってもすでに本を手にとった人はひとまず本で読む訳だし、最低限の品質は求めたい。 そんなこんなで、読みはじめは薄ぼんやりとした話にしか見えないが、そのうち問題となっているテーマ(恥ずかしながら何が問題なのかを理解するのにも時間がかかった)や独特の会話にも慣れてきて、もう少しこの分野の本を読んでみたくなった。そういう意味で導入のための本としては基準をクリアしているのだろう。 読んだ感想として、頭のいいゴリゴリの合理主義者である訳者なんかにとって、機能主義以外の解は非常に文学的な≒頭の悪い答えにみえるのだろうと想像するが、評者も含めて頭の悪い大多数は直感的に「自由意志はない」なんていう珍妙な答えは意味不明であり忌避しがち。大体他の議論でも世の中そのような構図になっている。合理主義者はいつも少数派なのだ。
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とっても面白かった。ラマチャンドランとかハードプロブレムとかユーザーイリュージョンとかNCとかちゃーまーすとかがひっかかるなら刺激になる一冊。クオリアの説明のところで、全部がインタラクションなんだってのは新しかった。あとペンローズに対して微小管?ぷっみたいな冷やかし具合とか。こんな本を読むと現在の自分の意識に対する見解を結構自由に言える気がしてきた。それで言ってみると、意識は自分が意識だと思うプログラム。このプログラムが自発的に生成されるというところがみそ。この発生過程は生まれてからモノごごろつくまでの過程で作成される。この時に、ハードな始まり、boot upが存在しないところが重要な気がする。
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