桂のマイケ―キ の商品レビュー
我が家には、物心ついたころから、地域や学校の図書館で借りてくる本や親から与えられる本のほかに、「毎月一冊好きな本を買ってもらえる」という習慣がありました。 そのときに買ってもらった本のうちの一冊です。 親からしたら、文字を読むのではなくお菓子の本、というのは、思惑が外れていたのか...
我が家には、物心ついたころから、地域や学校の図書館で借りてくる本や親から与えられる本のほかに、「毎月一冊好きな本を買ってもらえる」という習慣がありました。 そのときに買ってもらった本のうちの一冊です。 親からしたら、文字を読むのではなくお菓子の本、というのは、思惑が外れていたのかもしれません。 でも、大切に、何度も何度も読み返しました。 実は、母が難色を示したこともあり、このなかでつくってみたお菓子はひとつもありません。 紹介されているケーキ(カルトカー)と、それにまつわるエッセイをじっくり読んで楽しんでいました。 最初に紹介されているお菓子のバラの話なんか、大好きです。 イラストもかわいくて、子ども心に飽きもせず、うっとりと眺めていました。 夢見がちな感じはするけれど、さすがに文章はお上手ですね。 いま読むと、ちょっと痛々しく感じるところもありますが。 この著者、森村 圭さんも、寿命を待たずしてこの世を去りました。
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