余命半年 の商品レビュー
「自分の死」は人生最大のイベントだろう。1/3がガンで死ぬと言われる時代は「余命XX日」を告知される時代でもある。それが分かっていながら、あまりにもその準備や備えがなさすぎるため、イザという時に狼狽えることになるのだろう。 本書は「つひにゆく道とはかねて聞きしかど昨日今日とは思は...
「自分の死」は人生最大のイベントだろう。1/3がガンで死ぬと言われる時代は「余命XX日」を告知される時代でもある。それが分かっていながら、あまりにもその準備や備えがなさすぎるため、イザという時に狼狽えることになるのだろう。 本書は「つひにゆく道とはかねて聞きしかど昨日今日とは思はざりしを」をあらためて痛感させられる内容と言える。ただし、2/3は余命告知もなくor告知があっても充分に考える時間も与えられず、所謂「突然死」させられ「終活」もできずに死んでいく人生があることを考えると、それが良いのか悪いのか判断しかねる部分もある。
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人が亡くなった後に接する機会はあっても、人が亡くなるまでのプロセスに接する機会は少ない。 ドラマや小説では、亡くなっていく人と一言二言交わした後、そっと息を引き取るのが通常だ。そんな人との別れが普通と考えている人が多い。しかし、そんな別れを迎える人は、ほとんどいないと著者は...
人が亡くなった後に接する機会はあっても、人が亡くなるまでのプロセスに接する機会は少ない。 ドラマや小説では、亡くなっていく人と一言二言交わした後、そっと息を引き取るのが通常だ。そんな人との別れが普通と考えている人が多い。しかし、そんな別れを迎える人は、ほとんどいないと著者は言っている。私がとても参考になったのは、”第四章 病末期の心得”である。ここだけ読んでも価値があると思う。 また、「がんは治らない病気」とほとんどの方は知っているものの、治ることを信じて治療を続ける人が多い。治療を続けることが悪いとは言わないが、症状を緩和して余命期間にやるべき事をやる方法もあるとも言っている。このことから”緩和治療”という選択があると気付かされた。 人は必ず死を迎える。迎える時期や迎え方は人それぞれ違っている。当たり前のことではあるが、ほとんどの方は、その事実から背を向けて「自分はまだ死なない」「自分は安らかに死ぬ」などと考えている。 私自身、この本を読んだことで、死への心構えや自分がやるべき事が少し整理できた気がする。決して、ネガティブなことではなく、ポジティブに行動が出来そうだ。
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ホスピス医師の大津氏の著作。ガン患者の末期、最後まで一秒でも長くただ生きることを目的に、辛い治療に時間を費やすか、一秒でも多く心豊かで幸せな時間を過ごすか?なかなか重い問題を現場で多くの人の生き様を見てきた医師の言葉には説得力がある。自分の人生、親の人生についても心構えとして読ん...
ホスピス医師の大津氏の著作。ガン患者の末期、最後まで一秒でも長くただ生きることを目的に、辛い治療に時間を費やすか、一秒でも多く心豊かで幸せな時間を過ごすか?なかなか重い問題を現場で多くの人の生き様を見てきた医師の言葉には説得力がある。自分の人生、親の人生についても心構えとして読んでおきたい一冊である。
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自分が後半年の命と知ったときどうするだろうか。 考えるチャンスをもらった、身近にガンでもうだめだという人が、薬を拒否して、ジュースのみで甦ったそんなことを思い出した。 交通事故も可能性がないわけではないし、心の準備はしておこう。
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人生の最期で選びうる環境の一つとしての「終末期における緩和医療」そして、身近な医療としての緩和ケアについても言及。 Quality of Lifeについて考え始めた人に、手がかりの一つとしておすすめです。
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ちゃんとしたホスピスは終末期を過ごすためには最高の入院施設である セカンドオピニオンは必ず違う系列の病院にいく 医療用麻薬(モルヒネ)、ステロイド、鎮痛補助薬で痛みを緩和。延命効果は無い
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何となくベテラン医師の手になるものと思っていたが、購入後にプロフィールを見てビックリ。自分より6歳も年下、30そこそこの緩和医療医だという。 だが、記述からは「青臭さ」は感じない。医療を見る目、患者と向き合う姿勢、そして、死についての哲学など、どれも立派なものだ。 より良き死...
何となくベテラン医師の手になるものと思っていたが、購入後にプロフィールを見てビックリ。自分より6歳も年下、30そこそこの緩和医療医だという。 だが、記述からは「青臭さ」は感じない。医療を見る目、患者と向き合う姿勢、そして、死についての哲学など、どれも立派なものだ。 より良き死を迎えるために知っておくべき知識がたくさん盛り込まれた「ガイド本」であると同時に、多くの死に行く人と向き合う中で著者が培ってきた深い思想が、随所に切れ味鋭い言葉で盛り込まれている。 新書としてはページ数の多い部類の本だが、中味もしっかり詰まった良著だ。著者には、日本に緩和医療を根付かせるために働いてもらうと同時に、折に触れて著書の執筆もお願いしたい。文学的センスもあるお医者さんとお見受けするので。
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