すりばちの底にあるというボタン の商品レビュー
すりばち団地っていう名前がなんだか可愛らしくて好き。 都市伝説みたいなものをもとに、小学生と中学生が伝説をもとに動き回る話。 大人も夢を求めてボタンを探すのが、リアルじゃないけどそういう純粋さがいいなあと思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
父親が失踪して祖母の団地にこしてきて 叔父と祖母と三人で暮らす晴人、 平凡な四人家族の雪乃と兄の邦彦、母子家庭の薫子 この4人が主に語り手となって物語は進む。 すりばち状になっているその団地の底にはボタンがあって それを押すと夢がかなうという伝説、それを押すと 団地が沈むという伝説、マイナスとプラスの二つの伝説が ある。押すと沈むと信じている子供らが団地を守ろうと 必至になるって話。かわいい都市伝説って感じ。 面白かったけど、序盤から盛り上げたわりに 終わり方もはっきりとしなくて物足りなかった。 子供の視点が主だからあいまいに終わらせても 仕方ないかもしれないけど、もう少しはっきりとした 何かが欲しかったかも。面白かったけどいまいち。 そうとしかいえない話だった。なんか勢いでばばーっと 書いたって感じがした。 えぇ、これで終わりなのー!ってがっくり。
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すりばち団地の底にあるという謎のボタン。状況や人によってボタンの伝説の内容が変わるというのがワクワク感があって面白かった。ただ、こどもはいいんだけど大人の描き方にリアリティがないので、軽い感じ。ラストも強引な印象で消化不良気味かも、、、
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すりばち団地の底にあるというボタンは、 押すと夢がかなうボタンなのか、 それとも団地が沈んでしまうボタンなのか、 すりばち団地を守るために奔走する 小学生の薫子、雪乃、晴人、邦彦たちの物語。 目にはみえないもの、本当にあるか分からないものを 信じる気持ちの尊さと素敵さをこの物語...
すりばち団地の底にあるというボタンは、 押すと夢がかなうボタンなのか、 それとも団地が沈んでしまうボタンなのか、 すりばち団地を守るために奔走する 小学生の薫子、雪乃、晴人、邦彦たちの物語。 目にはみえないもの、本当にあるか分からないものを 信じる気持ちの尊さと素敵さをこの物語に感じた。 伝説、言い伝え、ある物語を信じることで 強くなれたり、支えられたりすることがきっとあるのだ。
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すりばち状になっている団地の真ん中には『ボタン』があるという。 薫子と雪乃は“世界が沈む”と、晴人は“願いが叶う”と聞いていた。 どっちが本当のことなのか、そもそも本当にそのボタンは存在するのか。 子どもだからこそ本気で探して、大人だからあるかないか半分だけ信じてちょっと探して...
すりばち状になっている団地の真ん中には『ボタン』があるという。 薫子と雪乃は“世界が沈む”と、晴人は“願いが叶う”と聞いていた。 どっちが本当のことなのか、そもそも本当にそのボタンは存在するのか。 子どもだからこそ本気で探して、大人だからあるかないか半分だけ信じてちょっと探してみるんだろうねぇ。 押してみたいボタンとしては「願いが叶う」ボタンだけど、伝説の少年を守っているという「世界が沈む」ボタンのほうがあってほしいかもと思う。 世界が沈んでしまうという大変な事態を勇気を出して一人で守った伝説の少年。 その話が本当だったにしろ嘘だったにしろその話に“勇気”をもらった子どもがいたならそれでいいじゃないと思うのは大人の考えだね(笑)
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なにかの隠喩としての 「すりばち」かと思いきや 本当にすりばちの底にあるというボタン、 の話でした。 なんだか小学校高学年に戻ったような なつかしい気持ちで ぽかぽかの日に読んだ。
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最初、ちょっと抵抗があったけれど、なんだか久しぶりに、ワクワクした。 ジブリで映画化出来そうな感じ。
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ボタンを押すと。。どうなるか についての 言い伝えが変わっていくのが 面白かったほんとに こんなかも
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不景気が続く今、こういう話けっこういいかもね。 夢が叶うかもしれないボタンは、団地が沈んでしまうかもしれないボタン。 『いい意味でも悪い意味でも噂に振り回される人々』を上手く描いている。とか。 住民たちの人生観・職業観・夢に関することがけっこう描かれている。とか。 実際に、...
不景気が続く今、こういう話けっこういいかもね。 夢が叶うかもしれないボタンは、団地が沈んでしまうかもしれないボタン。 『いい意味でも悪い意味でも噂に振り回される人々』を上手く描いている。とか。 住民たちの人生観・職業観・夢に関することがけっこう描かれている。とか。 実際に、夢が叶うボタンがあったら、押してみたいような気もするが... 自分の夢がどういうものなのかハッキリしてないから、押さないほうがいいかも、自分は。 ____________ 最後に親子の絆のようなものを描きやがったwww 207ページあたりの、少年の笑みは意思表示か何かだったのかなぁと。 __ 8/28追記 ↑本を読むとテンションが壊れる人なのです ともかくとして、この作者の別の作品がかなり前に進研模試に出題されたことを思い出す。さすがに的中することはないだろうけど、まさかセンターでこの人の作品出たら...っていう想像。
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ひさしぶりに大島さんの本を読みました。 やっぱりなんだか気になる方です。 ボタンを押せば夢がかなう。 そう簡単に夢をかなえてしまっても、つまらないかも。って思いました。 努力があるから、夢をかなえたときには幸せで、感動するのかな。って。 ☆好きなぶぶん&気になったぶぶん ...
ひさしぶりに大島さんの本を読みました。 やっぱりなんだか気になる方です。 ボタンを押せば夢がかなう。 そう簡単に夢をかなえてしまっても、つまらないかも。って思いました。 努力があるから、夢をかなえたときには幸せで、感動するのかな。って。 ☆好きなぶぶん&気になったぶぶん さくっとした歯ごたえのクッキーには きざんだナッツが入っていて、口の中でチョコレートとまざりあい、飲んでたミルクともまざりあい、たまらないおいしさになっていく。 弱くないよ。きみだって、そのくらいのこと、できるんだよ。やろうと思えば、ね。できるんだよ。 おじいさんは晴人には全然同情しなかった。晴人はすこしどぎまぎして、自分がちっぽけなことにこだわっている気がした。 →全然同情しないって、すがすがしいなあと思った。なにかに気づけると思う。 合気道は戦うんでもない。争うんでもない。ひたすら己をみがくのみだ。 ママの仕事。 たいへんよ、それはもう、とってもたいへん。葉子が小さかったころなんて、まだこの仕事をはじめたばかりで、それはもう、こわかった。しくじったらどうしよう、って。むずかしい事が来るたんびに、なんども悲鳴をあげたものだったわ。たすけてー、って。でもね、続けていくうちに、腹が据わってくる。っていうのかな。わりあい平気になってくるのよ。そうすると、苦しいばかりじゃなくなってくる。 ボタンなんてなくたって夢は叶うけどね。 稽古に逃げられるだけ逃げてみたらいい。そうして、戻るべきときがきたら、戻ればいいんだよ。 かんたんに夢をかなえようだなんて、大人のくせに虫がよすぎる。
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