世界金融崩壊 七つの罪 の商品レビュー
世界金融崩壊七つの罪2008年のリーマンショック、その前のサブプライム問題等の一連の経済ショックに付いての内容になります。非常に理解し易い論点から書かれていますし、改めて復習できた良い1冊でした。
Posted by
言論誌の編集にも携わったことのある、政治・経済のジャーナリストである著者。言葉が巧みに使われているので、内容もさることながら、表現の素晴らしさは学び取りたいと感じました。 バブルを「感染」。言い得て妙です。 サブプライムローン問題が起こった背景や、証券化の功罪についてストーリ...
言論誌の編集にも携わったことのある、政治・経済のジャーナリストである著者。言葉が巧みに使われているので、内容もさることながら、表現の素晴らしさは学び取りたいと感じました。 バブルを「感染」。言い得て妙です。 サブプライムローン問題が起こった背景や、証券化の功罪についてストーリーを追って章を進めているので、これらの問題について基本的な部分から知りたいという方に読んで頂くと良いでしょう。 各章は単独で読み切ることができる一方で、1章から読み進めていくと、過去の事象が次の問題の火種となっていることがわかります。またこれも文章のテクニックとして学びたい点でもありますが、各章の終わりに、次の章につながる1文が必ずあるため、スムーズに読むことができます。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
[ 内容 ] 二〇〇七年にサブプライム・ローン問題が顕在化して以降、アメリカ発の金融危機は全世界に広がり、日本を含めた世界各地の経済が壊滅的な打撃を受けた。 「百年に一度」と言われる金融崩壊の真犯人はいったい誰なのか? 世界の隅々まで達した情報・金融ネットワークを背景に、起こるはずのなかった住宅バブルがアメリカ全土に広がったとき、無限の成長を約束したはずのIT革命、金融工学は凶器と化した。 危機の本質を、気鋭のジャーナリストが「欲望」「物語」「技術」「思想」など七つの視点から論じる。 [ 目次 ] プロローグ 世界経済を崩壊させたのは誰なのか 第1章 巨匠―神の如き男の凡庸な弁解 第2章 欲望―グリードの「仕組み」を考える 第3章 物語―今度こそ「新しい時代」が到来した 第4章 技術―繁栄をもたらす金融テクニックの罠 第5章 思想―世界を金融で改造するという傲慢 第6章 未来―アメリカを駆り立てる「チェンジ」と「保険」 エピローグ 二つの「感染」にどう立ち向かうか [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
Posted by
同様の本が出尽くした中で、インパクトを感じない。やや堅い内容で、読み物としてもおもしろさに欠ける。グリーンスパンにかなり批判的。「 キーワード 「つまり高度な理論をつかった振りをして、自分の利益を強引に追求し」「講演会をハシゴして晩節を汚すグリーンスパン」「コニャックの空瓶を売る...
同様の本が出尽くした中で、インパクトを感じない。やや堅い内容で、読み物としてもおもしろさに欠ける。グリーンスパンにかなり批判的。「 キーワード 「つまり高度な理論をつかった振りをして、自分の利益を強引に追求し」「講演会をハシゴして晩節を汚すグリーンスパン」「コニャックの空瓶を売るテクニック」 「どのベンチャー企業に将来性があるのか」では無く「どのベンチャーが儲けのネタになるか」「強欲に取り付かれた人間は常に紳士のふりをする」「金融工学の理論は騙しのために使われていた」「伊藤の公式・・・金融の動きを「ブラウン運動」のようなランダムな動きを数式で表現する」
Posted by
- 1