特急おべんとう号 の商品レビュー

岡田よしたか【作・絵】

2011/12/15

おべんとうの具たちが、マラソンをして競いあうという、なんともナンセンスな幼年童話。幼年童話といっていいのか、もはやジャンルに囚われない読み物。

カテゴリーにこだわってちゃこういう本はつくれないのね、って思った。

2011/04/07

「お弁当展」にも出展してはったモンキー岡田さん、またの名を岡田よしたかさんの本『特急おべんとう号』は、会場の海月文庫でおしえてもらって、そこでヘラヘラぷぷぷーと笑いながら読んだ。帰ってきて、判型などはともかく、おもろかったなーと反芻していると（買ってくればよかったか）と思ったが、それはまた来月下旬にあるというモンキーさんの「絶滅危惧種、此処におる」（5/24-29）のときにでもサイン本を買おっかな～と思う。

とりあえず図書館で借りてきてまた読む。「全日本おべんとうマラソン」と「ねこ 大災難」、それに表題作の「特急おべんとう号」という3話が入っている。つい声を出して読んで、読んでは笑ってしまう。ぷぷぷ
お弁当のごはんやおかずさんたちによる世界で初めてのレース！
第二カメラが、後続グループのもようを伝える。

　　　いま、たいやきのすがたが
　　　　みえているとおもいますが、
　　　　ほかの選手から、たいやきにたいして、
　　　　　　「おまえ、べんとうのおかず
　　　　　　　ちがうやろ、おやつやろ」
　　　　というこえが、とんでおります。
　　　　たいやきは無視しております。
　　　　どうしても、
　　　　はしりたかったようであります。
　　　　　　あっ、そのうしろからは、なんと、（p.23）

全編こういうノリで、たぶん長新太とか、スズキコージとか、『はなげばあちゃん』とか、『（お）もろい夫婦』なんかがスキな人は、スキなんちゃうかと思います。

※原画は、海月文庫の過去の作品展の写真コーナーで見られます（絵をみるのも楽し）
http://kurage.web.infoseek.co.jp/ima/0904.monki/catalog.html