ヘミングウェイごっこ の商品レビュー
ヘミングウェイが専門の大学教授ジョン・ベアドは、偶然知りあったキャッスルにヘミングウェイの贋作づくりを持ちかけられる。大金を儲けるためというより好奇心からこの話にのったジョンだったが、贋作づくりを始めた途端〈ヘミングウェイ〉その人が現れ、それをやめなければ殺すと言い出した…。 贋...
ヘミングウェイが専門の大学教授ジョン・ベアドは、偶然知りあったキャッスルにヘミングウェイの贋作づくりを持ちかけられる。大金を儲けるためというより好奇心からこの話にのったジョンだったが、贋作づくりを始めた途端〈ヘミングウェイ〉その人が現れ、それをやめなければ殺すと言い出した…。 贋作作りの過程が面白い前半と、平行宇宙やらタイムトラベルやらが満載の後半。久しぶりに読んだSFは大当たりだった。 ジョンの妻リナとジョンを誘惑する元娼婦パンジーがとても魅力的。男性が好きそうなキャラなのだが、一種の敬意を持って描かれている。悪役のキャッスルも非常に存在感があっていい。平行する宇宙という設定ををじつに巧みに使っているところも○。 それにしてもヘミングウェイが「男の中の男」の象徴で、それが世界の運命を決めるほどの影響力を持つなんて、絶対日本人の発想にはないね。アメリカ人って奴は、ほんとにこうなのか?
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「終わりなき戦い」のホールドマンからは ちょっと想像がつかないユニークなSF。 後半はアタマがこんがらがってしまった。 2009年2月購入、読了。
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