乳房はだれのものか の商品レビュー
[ 内容 ] 結婚と出産が権力に直結していた時代に、女たちは何を信じ、何を求めて生きたか。 中世の物語に描かれた女性たち(乳母、召人、女帝、女院、…)と信仰世界の斬新な読み直しを通じて、女たちの歴史に新たな展望をきり拓く。 [ 目次 ] 第1部 乳房はだれのものか―母の問題機制...
[ 内容 ] 結婚と出産が権力に直結していた時代に、女たちは何を信じ、何を求めて生きたか。 中世の物語に描かれた女性たち(乳母、召人、女帝、女院、…)と信仰世界の斬新な読み直しを通じて、女たちの歴史に新たな展望をきり拓く。 [ 目次 ] 第1部 乳房はだれのものか―母の問題機制(乳房はだれのものか―欲望をめぐって;性の制度化―召人の性をめぐって;母なるものの力) 第2部 女帝が生まれるとき―女たちの信仰(宮廷物語における往生の想像力;女帝が生まれるとき―普賢十羅刹女像の構想力;女帝なるものの中世的展開) 第3部 八幡信仰の構想力(八幡神像の構想力―見えるものと見えないもの;女たちの信仰―『曾我物語』の巫女語り;再び母へ―『曾我物語』における“子”の背理) [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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古典文学に登場する女性に着眼した論文集です。 鬼子母神はなぜざくろを握っているのか?中世王朝物語の女人往生についての論考が特に面白かったです。 引用が多めて、文章が上手。図版が多いのが良かったです。
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