一流の常識を破る(8) の商品レビュー
会話は、冒頭が勝負です。 スロースターターの人は、「最近面白かったことは?」と聞かれた時に、手帳を見て「えーと・・面白かったのは、ちょっと前になるんですが」と言うのです。 「ちょっと前」がすでに面白くないのです。 この人は最近何も面白いことにめぐりあっていないことがわかります。 ...
会話は、冒頭が勝負です。 スロースターターの人は、「最近面白かったことは?」と聞かれた時に、手帳を見て「えーと・・面白かったのは、ちょっと前になるんですが」と言うのです。 「ちょっと前」がすでに面白くないのです。 この人は最近何も面白いことにめぐりあっていないことがわかります。 「最近どこか行かれました?」「えーと、どこに行ったかな。去年の話だけど」と言う人がいます。 「今年は生きてないのか。もう夏なのに」と思います。 それだけでその話は面白くないのです。 面白いことは、常に今日あったこと、昨日あったこと、ここに来る前にあったことです。 正解よりも即答です。 それで会話がグッと広がるのです。 一番関心のあるところは、「今」「ココ」です。(p.4) 同じ話しを何回もする人がいます。 でも、そこで「そればっかり」と言われたら、もう話はできません。 会話のうまい人は、同じ話しを何回でも聞けます。 初めて聞いた話しのように、ネタとしてどんどん成長させていけるのです。 「そればっかり」と言うと、チャンスを失って、ゲームオーバーです。 でも、本人はそれに気づきません。 「そればっかり」と言われると、「じゃ、やめとくわ」となって、次の会話は出てきません。 「そればっかり」を二回も言われたら、むちゃくちゃへこみます。 その人との関係はそれで終わりです。 何気なしに言った「そればっかり」の一言で、これから先、一生のつきあいになるかもしれなかった人と終わってしまうのです。 会話の言霊の力はそれぐらい大きいのです。(p.148)
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