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声だけが耳に残る の商品レビュー

3.3

22件のお客様レビュー

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2024/06/26

テーマとしては重いが、 暗い感じがせず、むしろポップさまで感じさせる。 登場人物のキャラクターのせいだろうか。 アダルトチルドレンを創作をまじえて知りたい場合にはオススメだが、リアルさには少し欠ける印象。

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2019/10/29

内容(「BOOK」データベースより) 風呂無しアパートに引きこもりの二十六歳の加奈子は、社会復帰の第一歩でとある会合に出かけ、無気力の原因は「アダルト・チルドレン」と知らされる。難しいことは分からないけど、とにかく治りたい、と願う加奈子の前に同じ傷を負った男の子が現れた。苦しい、...

内容(「BOOK」データベースより) 風呂無しアパートに引きこもりの二十六歳の加奈子は、社会復帰の第一歩でとある会合に出かけ、無気力の原因は「アダルト・チルドレン」と知らされる。難しいことは分からないけど、とにかく治りたい、と願う加奈子の前に同じ傷を負った男の子が現れた。苦しい、でも生きたい、と凄絶に願う二人は「社会」と体当たりで闘おうとする。感動の長編小説。

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2019/09/14

読んだのは10年前だったけど唐突に今日思い出した。 これはわたし自身の物語だと、 読み終えてしばらく放心したのを覚えてる。 あれから家を出て結婚して子どもを持ち、普段は穏やかな日々を送っているが、 いま読んだらまた変わるだろうか。 少し怖い気もする。

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2017/03/11

山崎マキコ 著「声だけが耳に残る」2009.2発行。無職、26歳、椎貝加奈子(しいがい かなこ)が主人公、人に「ノー」が言えない女性です。調教プレイを受けながらも、自分(著者自身のように思えます)を客観視していくプロセス、徐々に自我を確立していく喜びを描いた作品でしょうか・・・?...

山崎マキコ 著「声だけが耳に残る」2009.2発行。無職、26歳、椎貝加奈子(しいがい かなこ)が主人公、人に「ノー」が言えない女性です。調教プレイを受けながらも、自分(著者自身のように思えます)を客観視していくプロセス、徐々に自我を確立していく喜びを描いた作品でしょうか・・・?!

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2016/11/18

自己を否定され条件付きでしか愛されない親に育てられたから、性格を完全に誤解されるほど従順スイッチが入ったり、薬や異性に依存したりするのは、仕方ないと思っていた。 でも治りたいなら、過去に原因を見つけてこだわっていたらダメだ。主人公と友人で明暗がわかれたように、今、こだわりを捨てる...

自己を否定され条件付きでしか愛されない親に育てられたから、性格を完全に誤解されるほど従順スイッチが入ったり、薬や異性に依存したりするのは、仕方ないと思っていた。 でも治りたいなら、過去に原因を見つけてこだわっていたらダメだ。主人公と友人で明暗がわかれたように、今、こだわりを捨てる分かれ道だ。 12のステップを探して見よう。

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2016/10/27

アダルトチルドレンがもがき苦しみながら生きようとする重いテーマ。SMや乱交、レイプなどがヒロインとの関わりで描かれ読者によっては抵抗があるかもしれない。読者を引き込む文章力は、この作者ならではのもの。レイプシーンでは、怒りを覚えました。

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2016/03/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

砕けた文章で読みやすい。世の中にはACでこんな風に悩んでる人たちもいるんだなあと思った。結局、自分が虐待されたから仕返しに父に似ている人に結婚詐欺をする主人公。ケイちゃんだけでなく自分も「悪意の拡散」に加担していることに気付く。最後は泣きながら虎になってしまった友達に「あなたは人間なんだよ」って呼びかける話。山月記。やっぱ人間、最低限仕事はしなきゃかなって思った。

Posted byブクログ

2015/08/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

引きこもりの主人公・加奈子は、高校のときに優等生から転げ落ち、そのまま社会復帰を果たせないでいた。 そんな自分が「アダルトチルドレン」であると知り、とあるミーティングに参加しようと訪れた病院で、ケイちゃんに出会う。 二人はつかず離れず、時に男女の関係も持ちながら、 社会へ攻撃し、生きていこうとあがく。 加奈子がしんどい。 SMプレイという非現実的な場面こそ素で、 そのままの顔のようなものを見せながら父親と重なる相手への攻撃の場面では演技をしていて。 彼女の境遇は悲惨で、それなのに前を向いている。 どうにか生きようとあがいている。 最後の最後で、彼女は受け入れるけれど、 ケイちゃんはどうだろうか。 二人が安らかに生きられることを願う。 しんどい話だった。 私は解説に書かれているような、 ちょっとダメな女の子の山崎マキコ作品が好き。

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2015/04/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アダルトチルドレン(親がアルコール依存症などで機能不全となった家庭に育った子供)を主題とした小説。暴力は更なる暴力や悪意を生み出す。負の連鎖を止める術は愛しかないようだ。文体はかなり軽い。

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2014/08/21

文がすごく面白い。まあ可奈子が面白いんだけど。しかし、可奈子はアダルト・チルドレンらしい。ケイちゃんや閣下や萩原などと関わりながら自分の気持ちと向き合っていく可奈子。可奈子にもケイちゃんにも明るい未来が待っていると思いたい。

Posted byブクログ