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アドルフに告ぐ 新装版(文庫版)(4) の商品レビュー

4.5

21件のお客様レビュー

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2024/08/14

過去の悲惨な出来事が地続きになって今になっているってことがわかった。 最後の章は悲しみは悲しみの連鎖しかうまないということを伝えていたし、 子供に殺しを教えてはいけないということをアドルフ•カウフマンが伝えてくれた。 ありきたりだけど、 戦争のない平和な世の中へ。

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2023/12/31

大掃除中にふと手に取り一気読みしてしまった年末。悲しいかな、奇しくも2023年に相応しい一作となってしまった。 本作の中で目の当たりにした、相対的な「正しさ」が絶対的な「正しさ」に優先する事象が、現在進行形で現実世界でも起きていることに絶望する。来年はどうか平和に、どうか戦地の...

大掃除中にふと手に取り一気読みしてしまった年末。悲しいかな、奇しくも2023年に相応しい一作となってしまった。 本作の中で目の当たりにした、相対的な「正しさ」が絶対的な「正しさ」に優先する事象が、現在進行形で現実世界でも起きていることに絶望する。来年はどうか平和に、どうか戦地の人々が健やかに過ごせる日が来ることを祈る。

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2023/05/14

今思うと、戦争描写がここまでリアルで生々しくてちゃんと漫画なのに真に迫ってるのが…本当に凄いな…… 本当に戦争の虚しさ、人間の愚かしさと悲しさ…しんどいな…… こいつぁ大人向けだ……

Posted byブクログ

2023/02/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

由紀江と草平、レストラン開業。カウフマン、筋金入りのナチスになっていたが、左遷される。特命でUボートで日本へ向かう。文書を探してあちこちでいざこざを起こす。峠草平、空襲で聴力を失う。ヒトラー死ぬ。神戸の街が空襲にあう。由紀江重症。カウフマン文書を見つけるが、ヒトラー亡き今、時すでに遅し。由紀江を草平に託し、姿を消す。由紀江出産、死亡。 ナチ狩りに追われるカウフマン。PLOに入る。イスラエルに行ったカミルに妻子を殺され、復讐のためPLOを抜ける。対決の時。倒れるカウフマン。 峠草平、イスラエルを訪れる。

Posted byブクログ

2022/03/27

ロシアのウクライナ侵攻のニュースを見て何十年かぶりに読み返した。思想とか民族とか宗教とかイデオロギーとか、何が正しくて何が正義なのか、いる環境によって全く違ってくる。軍人も警察もそのときは正義だと信じて動いているので痛々しい。偏った思想の権力者を登場させることは不幸だ。どんな正義...

ロシアのウクライナ侵攻のニュースを見て何十年かぶりに読み返した。思想とか民族とか宗教とかイデオロギーとか、何が正しくて何が正義なのか、いる環境によって全く違ってくる。軍人も警察もそのときは正義だと信じて動いているので痛々しい。偏った思想の権力者を登場させることは不幸だ。どんな正義があるにしても殺し合いを手段にしてはいけないだろう。登場人物たちはみんなそれぞれ怪我をしたり愛する人を失ったりしているが、それでも逞しく生きているなぁ、と思う。

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2020/07/08

この話の続きが現在でも起きている戦争につながるのですね。 この悲劇の連鎖がいつか終わってほしいものです。

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2019/10/16

一見繋がりがない登場人物の人生が交錯していく様はとても読み応えがあり、まるで小説を読んでいる気になりました。 立場、思想が人を突き動かす原動力、とりわけ狂信的な時代を生きていたことを想像することが少しでもできました。 そして人は勧善懲悪ではないということを学んだ書籍でもありました...

一見繋がりがない登場人物の人生が交錯していく様はとても読み応えがあり、まるで小説を読んでいる気になりました。 立場、思想が人を突き動かす原動力、とりわけ狂信的な時代を生きていたことを想像することが少しでもできました。 そして人は勧善懲悪ではないということを学んだ書籍でもありました。そう、当たり前のことではあるが、正義が相対的なものであるということを学ぶのには良書だと思いました。

Posted byブクログ

2017/05/21

四冊通じて、ヒトラーとかナチスのことが少し理解できた。何年かに一度は、読み返して、さらに知識を深めたい。

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2017/03/04

1~4まで次が気になり一気に読めた。 3人のアドルフの話。 といっても、中心はドイツ人と日本人のハーフであるアドルフ・カウフマン少年とドイツ国籍でユダヤ人のアドルフ・カミエル少年。ともに神戸の街で暮らす親友だったふたりだが、その後カウフマンドイツに渡ってヒットラーの側近になり、多...

1~4まで次が気になり一気に読めた。 3人のアドルフの話。 といっても、中心はドイツ人と日本人のハーフであるアドルフ・カウフマン少年とドイツ国籍でユダヤ人のアドルフ・カミエル少年。ともに神戸の街で暮らす親友だったふたりだが、その後カウフマンドイツに渡ってヒットラーの側近になり、多くのユダヤ人を殺し、戦後はユダヤ人のナチスの残党狩りから逃れて中東に渡り、パレスチナ下痢さの仲間に加わる。か見るは日本で母を失い、戦後イスラエルに渡って軍人になり、また多くのパレスチナゲリラを殺す。 峠草平のという元新聞記者を中心に手に入れた極秘文書を巡って物語が展開。 日本の戦時中、戦時下の様子、世界情勢なども分かり、読み応えがあった。

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2015/03/04

スパイ・ゾルゲの自白。カウフマン夫人と峠、ナチスSDとして平然と迫害を遂行するカウフマン少年。それぞれの人生が進展している。しかし、追い詰められたヒトラーが死に、日本本土空襲で峠は最愛の由季江を失う。ヒトラーの密書は彼が死んだ後に発見され、カウフマンに「茶番だ」と言わしめているが...

スパイ・ゾルゲの自白。カウフマン夫人と峠、ナチスSDとして平然と迫害を遂行するカウフマン少年。それぞれの人生が進展している。しかし、追い詰められたヒトラーが死に、日本本土空襲で峠は最愛の由季江を失う。ヒトラーの密書は彼が死んだ後に発見され、カウフマンに「茶番だ」と言わしめているが、戦争の悲惨さと愚かさが象徴されている。

Posted byブクログ