Op.ローズダスト(上) の商品レビュー
都内である会社の役員が爆殺される。 テロか?私怨か? 様々な憶測が世間を飛び交う中、警視庁公安四課の西川の前に凄まじい戦闘能力と怜悧な頭脳を持つ少年丹原が現れる。自衛隊から派遣されてきたという彼はテロリストグループと浅からぬ因縁があるようで… ストーリー自体は面白いが、いかんせ...
都内である会社の役員が爆殺される。 テロか?私怨か? 様々な憶測が世間を飛び交う中、警視庁公安四課の西川の前に凄まじい戦闘能力と怜悧な頭脳を持つ少年丹原が現れる。自衛隊から派遣されてきたという彼はテロリストグループと浅からぬ因縁があるようで… ストーリー自体は面白いが、いかんせん軍事ネタというか、ミリタリー系の描写が長く、読むのに根気がいる。
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状況の説明が詳しいので、テンポの早いシーンをテンポよく読めないのが辛いとこだ。つい飛ばし読みをしてしまう。2度目をゆっくり読もう。
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面白かった バトルエンターテイメントストーリー 福井ワールド全開の物語 いつものとおりダイスが出てきます。 全3巻の上巻です。 まず、全三巻は長い!ただでさえ福井ワールドは文章が硬くて読みにくいのに、これはつらい。 なかなか読み進むことができません。 上巻では物語の基点として、...
面白かった バトルエンターテイメントストーリー 福井ワールド全開の物語 いつものとおりダイスが出てきます。 全3巻の上巻です。 まず、全三巻は長い!ただでさえ福井ワールドは文章が硬くて読みにくいのに、これはつらい。 なかなか読み進むことができません。 上巻では物語の基点として、アクトグループが標的とされる爆弾テロ勃発。そのテロの調査にあたるのが人生をあきらめているような公安の中年警部補並河と過去を持つ青年丹原。 そしてテログループ(ローズダスト)は丹原の過去仲間。 テロの目的は何なのか? 何が彼らを分けてしまったのか? 過去の事件は何なのか? など気になりながらも話が展開していきます。 この中年と若者のコンビが日本を救う、いつもの展開です。 いつもどおりのメッセージ性で日本の現状を憂い、さらに警察、防衛庁、公安のこれでもかという組織の壁をあらわします。 しかし、これも最終巻に向けての布石です。 上巻ではテロリストも含めた彼らの過去を描くことによってより、人間味を理解していくことができます。 そして並河の娘も登場。娘と並河によって丹原青年がしっかり成長していくさまが感じられます。 つづく
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福井さんの紡ぐ物語は、アメリカ文学の軍事スリラーとは一線を画す。平和に慣れ親しんだ戦後日本のマインドを徹底的に揺さぶる警句が散りばめられ、読者の良識を挑発する。手放しの娯楽作品とはならないのである。読後感で、もしかしたら今のままじゃ日本は駄目ではないかと考えさせるのが狙いではない...
福井さんの紡ぐ物語は、アメリカ文学の軍事スリラーとは一線を画す。平和に慣れ親しんだ戦後日本のマインドを徹底的に揺さぶる警句が散りばめられ、読者の良識を挑発する。手放しの娯楽作品とはならないのである。読後感で、もしかしたら今のままじゃ日本は駄目ではないかと考えさせるのが狙いではないかとついつい深読みしてしまう。今回は、戦後に相応しい新しい理念を新しい言葉に置き換えて読者に問うているのでなおさらである。思想スリラーと呼ばれるゆえんである。
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1309 The福井作品。って感じ。舞台が現代なので想像がしやすく、映像を見てるみたい。まだまだ前哨戦。
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福井晴敏著「オペレーション ローズダスト(上)」を読みました。 待ちに待った作品なので、楽しみながらこの大作を読み味わいました。 防衛省の特殊部隊の主人公が連続爆弾テロに立ち向かうアクション巨編です。 しかも、この主人公と爆弾テロのリーダーには、過去の深い因縁が...
福井晴敏著「オペレーション ローズダスト(上)」を読みました。 待ちに待った作品なので、楽しみながらこの大作を読み味わいました。 防衛省の特殊部隊の主人公が連続爆弾テロに立ち向かうアクション巨編です。 しかも、この主人公と爆弾テロのリーダーには、過去の深い因縁があり、この戦いはある意味運命付けられていたものでした。 スリル満点のアクションと世界の情勢や政治の裏舞台などが描き込まれ、小説の醍醐味を味わうことができます。 また、登場人物たちもそれぞれに過去を背負って今を生きている様子が表現されており、物語の世界観を作り上げています。 ただのアクション小説ではなく、過去と向き合う生き方であるとか、日本の国防についてとか、あるいは、今の日本のあり方までを考えさせてくれる深い小説だと思います。 この後、中巻でどのようにこの戦いが展開していくのか、とても楽しみです。
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この作品もおっさんと青年の福井晴敏作品のおなじみのパターンです。 「上」は作品の導入部分のみでした。 「中」「下」の作品のスピードに期待していきたいです。
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福井作品はどれも本当に尊敬していて心から愛している。 特にこの作品は文章も読みやすく、構成も分かりやすくスリリングで、 非常に完成度が高いと思う。 人物像が類型にも感じられる点、 ストーリーが「いくらなんでも強引」とも思える点など、 いろいろ気にもなる。 ただ現実離れしているくらいのほうが、 思いっきり物語を味わえるのではないか。 それに緻密な描写、圧倒的な文章量が、 フィクションでしかない世界に大きなリアリティを与えている。 そして福井氏ならではの、 血が通った熱くて、強く優しいメッセージ性。 これに惚れて、わたしは福井作品に心酔している。 登場人物がどれだけ日本をバカにしてても、 福井氏は本当に日本人の心と頭を愛していることがにじみ出ていて、 わたしも日本人であることを誇りに思える。 この時代を作っている一人であることを恥ずかしく思いながらも、 この時代を生きていることを嬉しく感じる。 この作品を読むと、 そんな感慨で、胸がいっぱいになる。
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好きな作家さんなので、ストーリーは面白く楽しめたのですが、長い・・・。 特に後半、雰囲気の演出のためかもしれないのですが、直接話しに関係ない細かい描写が長く、すこしだれ気味に・・・。 同じストーリでページ数を半分に詰め込んだら、お気に入りになったかも!?
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大きなスケールの設定なので、上巻は説明だけで終わった感じ。「亡国のイージス」などからの一貫したつながりがいい。
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