愛新覚羅 王女の悲劇 の商品レビュー
生涯を通じて、川島芳子の人間像はなぞめいていて、どこまでが実像で、どこからが虚像なのか、第三者には区別し難かった。行動と結果だけを見ていると、行き当たりばったりの気紛れで、さしたる理念もなく、無意味な独走に見えてしまうが、血の誇りに裏付けられ満州の地の再興にかけた思い入れは、本...
生涯を通じて、川島芳子の人間像はなぞめいていて、どこまでが実像で、どこからが虚像なのか、第三者には区別し難かった。行動と結果だけを見ていると、行き当たりばったりの気紛れで、さしたる理念もなく、無意味な独走に見えてしまうが、血の誇りに裏付けられ満州の地の再興にかけた思い入れは、本人にしか分からないのだ。 (P.114)
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