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人望の研究 の商品レビュー

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2022/10/13

現在社会で人望のある人とはどのような人なのかも考察しつつ、古典で示されてきた教えになぞって人望について検証していく。 朱子の『近思録』で示される「九徳最も好し」の九徳を備えている人、 『大学』の『絜矩の道』、『中庸』、『論語』といった中国の哲学書からの言葉、 西洋の教えである『聖...

現在社会で人望のある人とはどのような人なのかも考察しつつ、古典で示されてきた教えになぞって人望について検証していく。 朱子の『近思録』で示される「九徳最も好し」の九徳を備えている人、 『大学』の『絜矩の道』、『中庸』、『論語』といった中国の哲学書からの言葉、 西洋の教えである『聖書』との比較もして人望について探求していく。 本書で、印象に残った言葉は、『小学』にある孟子の言葉 「飽食暖衣、逸居して教なければ則ち禽獣に近し」 (食べたいだけ食べ、着たいだけ着て、ぶらぶら暮らし、ただそれだけで教育がないとすれば、その人間は禽獣に等しいものである) 中国の哲学書に興味をそそられた。

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2021/08/05

名著「日本人とユダヤ人」「日本はなぜ敗れるのか」等の作者が「人望」について真正面から論じたのが本書です。 「ダメだなあ、あの男は人望が無いから」 「アイツは人望はあっても、仕事が・・」 本業以外に評価のものさしとなる「人望」というものは一体何なのか?古今東西の文化比較も交えながら...

名著「日本人とユダヤ人」「日本はなぜ敗れるのか」等の作者が「人望」について真正面から論じたのが本書です。 「ダメだなあ、あの男は人望が無いから」 「アイツは人望はあっても、仕事が・・」 本業以外に評価のものさしとなる「人望」というものは一体何なのか?古今東西の文化比較も交えながら、「人望」の正体に迫ります。 著者:1921年、東京都に生まれる。1942年、青山学院高等商業学部を卒業。野砲少尉としてマニラで戦い、捕虜となる。戦後、山本書店を創設し、聖書学関係の出版に携わる。1970年、イザヤ・ベンダサン名で出版した『日本人とユダヤ人』が300万部のベストセラーに。 著書には『「空気」の研究』(文藝春秋)、『帝王学』(日本経済新聞社)、『論語の読み方』(祥伝社)、『なぜ日本は変われないのか』『日本人には何が欠けているのか』『日本はなぜ外交で負けるのか』『戦争責任と靖国問題』(以上、さくら舎)などがある。

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2012/04/03

再読しましたが、ほとほと味わいの深い本だと思う。人望とはなんぞやということを掘り下げるために、日本人の特性、文化的な共通認識をグイグイと掘り下げる。江戸、明治、戦前、現代との推移、儒教とのかかわり、そして西洋ここではイスラエル(ユダヤ)と比較する。山本七平氏の引用は縦横無尽。古今...

再読しましたが、ほとほと味わいの深い本だと思う。人望とはなんぞやということを掘り下げるために、日本人の特性、文化的な共通認識をグイグイと掘り下げる。江戸、明治、戦前、現代との推移、儒教とのかかわり、そして西洋ここではイスラエル(ユダヤ)と比較する。山本七平氏の引用は縦横無尽。古今東西を問わずとはこのこと。初回は追いかけるのやっとだっただが、二度目に読んでやっと腰を落ち着けて読むことができたと思う。

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