エンバーマー の商品レビュー
エンバーマーと言う職業を初めて知ることが出来た。アメリカの学校を出て、現地で働くと言うのは生半可なものではない。著者の死者と遺族に対する真摯な気持ちも伝わる。東日本大震災の際もきっと奮闘されたのであろう。
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エンバーミングという技術は知っていた。 防腐剤を注入し、死者を生きているように見せかけ、服を着せポーズをとらせる。土葬されて10年後に掘り返しても死の当時の姿を保つことすらある。そんな、アメリカの葬儀の習慣を不思議なものだと思っていた。 むかし「永久に美しく」という映画があ...
エンバーミングという技術は知っていた。 防腐剤を注入し、死者を生きているように見せかけ、服を着せポーズをとらせる。土葬されて10年後に掘り返しても死の当時の姿を保つことすらある。そんな、アメリカの葬儀の習慣を不思議なものだと思っていた。 むかし「永久に美しく」という映画があった。エンバーマーの夫と、その妻と愛人が互いに殺しあうのだけれども、死してもなお動き、修復を夫に頼むというコメディ。たぶんその知識だろう。 さて、これを読んでエンバーマーという仕事が、ただの遺体保全の仕事ではなく、人の人生に1度しかない死というイベントで、故人と遺族を結びつける大切な仕事なのだなぁと感じた。そのためにエンバーミングの技術がある。 死生観があるからエンバーマーになるのではなく、自分の死生観ではなく遺族の死生観に寄り添って死と向き合うというのが、ひどく印象的だった。 世間のプロフェッショナルは、持ちうる技術やノウハウや思考が正しいものとして問題解決にあたるように思われる。下手すると「あなたの考えが間違っているんですよ」というような。傲岸な態度をとるのだけれども、エンバーマーはそれらすべてを超えて遺族と向き合うのかーっておもうと、頭が下がる。 自分にもそういうおごった観点があるなと気づかされた。 死は人生に1度しかない。だからこそやり直しがきかない。 襟を正したくなる本である。 ただ、個人的にもう少し書き込みが深いというか、描写をしっかりしていたらより一層面白かったんじゃないかなーって残念に思うところがある。いろんなエピソードをあっさり書きすぎてもったいない。 語りおろしでもいいし、ライターさんつけてもいいから、具体的に書かれたものを読んでみたいなと思った。
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だいぶくどいけど、 著者がかなりアメリカで頑張ったんだということは 留学経験者として凄くよくわかる。 その時代だけで著者のガッツや精神力がわかる。 まだまだ日本で一般的ではないエンバーミング、 黒鷺のあいつは本当にちゃんと学んだかな⁇
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発売と同時に読んだ、友人の半生を描いた本。彼の想いが詰まっていて、文章から伝わってきて、通勤バスで読んでて涙が出そうになって困ったんだよね。 この先も、自分の使命に悩んだときに読み返そうと思う、一生付き合う本になるはず。
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借本。 著者の本はこれが初めて。 三原ミツカズ氏の「死化粧師」で気になったので。 エンバーマーって何なのか、よくわかる本。 とても読みやすい本となっているので、気になった方にはおすすめ。
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エンバーマという職業、日本での受け入れられ方を知りたくて読んだ私にとってはすこし物足りないものだった。 エンバーマーという職業を知って、実際にその資格を取るまでの著者の経験が主に記されている。 全体としてはエンバーマーという職業への印象の為にも柔らかい書き口となっているが、 一...
エンバーマという職業、日本での受け入れられ方を知りたくて読んだ私にとってはすこし物足りないものだった。 エンバーマーという職業を知って、実際にその資格を取るまでの著者の経験が主に記されている。 全体としてはエンバーマーという職業への印象の為にも柔らかい書き口となっているが、 一歩間違えると著者の成功物語にしか見えないのをどうとるか。 そもそもが宗教観の違う国の職業で、日本の葬儀にどこまでどう取り入れられるのかと興味を持って読んでいた。 結果としてわかったのは、まあ富裕層向けのサービスであり、故人のための物ではなく、残された遺族達の心を慰める一つの手段であるということ。 葬儀自体がそもそも故人のための物ではないので、グリーフケア(遺族の心のケア)としては理解した。 生死感が宗教によって様々な為起こりうる問題にどの様に対応して行くのだろう。 著者の新刊も機会があれば手にとってみたい。 一番印象に残ったのは、妻を亡くした男性が再婚するにあたって、そのお墓には新しい妻と入るので、エンバーミングのち土葬してあった故人の遺体を火葬して灰を海にまいて欲しいとの依頼にきた話だ。 さて、日本の場合は気にせず埋葬しそうだが。 不謹慎ながらおもしろいお話である。
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※このレビューにはネタバレを含みます
あるエンバーマーさんの自伝。 エンバーミングという技術は、日本には無いもの、 あってもごく一般的な人には施されることの無いもの、と思っていました。 また、ご遺体に施術するだけでなく遺族のケアもされると言うこと、 もっと広まって当たり前になると良いなと思いました。 アメリカでの赤ちゃんのお話が泣けました。
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エンバーマーの橋爪謙一郎さんの本。 著者・橋爪さんがエンバーマーになられるまでの経緯や、 様々な人達の様々なお別れを知る事が出来ます。 読みやすくて大変おススメ。 最近の「おくりびと」ブームで納棺夫日記を読まれた方は、こちらも。 そうでない人にも是非読んでみて欲しい本。 い...
エンバーマーの橋爪謙一郎さんの本。 著者・橋爪さんがエンバーマーになられるまでの経緯や、 様々な人達の様々なお別れを知る事が出来ます。 読みやすくて大変おススメ。 最近の「おくりびと」ブームで納棺夫日記を読まれた方は、こちらも。 そうでない人にも是非読んでみて欲しい本。 いつかは来るお別れについて色々と考えさせられます。
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