天と地の守り人(第三部) の商品レビュー
守り人シリーズ(全10巻?)読了。 いやあ、極上のファンタジー世界でした。 言葉や料理、習慣などの細かいところも全て 守り人世界用に構築しているところも脱帽です。 面白いことに、上橋さんも茅田砂胡さんも全く同じことを言っていて、 プロットは考えない、登場人物が勝手に動く、最終シ...
守り人シリーズ(全10巻?)読了。 いやあ、極上のファンタジー世界でした。 言葉や料理、習慣などの細かいところも全て 守り人世界用に構築しているところも脱帽です。 面白いことに、上橋さんも茅田砂胡さんも全く同じことを言っていて、 プロットは考えない、登場人物が勝手に動く、最終シーンが浮かびそこにむかってかく、など。才能ある幻想小説家は皆こうなのかも... 著名な彫刻家が そこにあるモノを削りだしているだけというのともちょっと似てますよね。
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とうとう読み終わってしまい、このシリーズも完結です。 壮大なスケールな物語と細やかな風景描写、人の気持ちの機微な動き、どれも素晴らしく、これ以上ないというくらい楽しめました。 すべての登場人物にそれぞれの結末が用意されていて、完全燃焼な気分です。どの人たちにも、その人らしさのある...
とうとう読み終わってしまい、このシリーズも完結です。 壮大なスケールな物語と細やかな風景描写、人の気持ちの機微な動き、どれも素晴らしく、これ以上ないというくらい楽しめました。 すべての登場人物にそれぞれの結末が用意されていて、完全燃焼な気分です。どの人たちにも、その人らしさのある終わりと始まり。 長いシリーズでずいぶん楽しまさせてもらったけれど、もっともっと読んでいたかったです。またバルサに、タンダに、チャグムに逢いたいなぁ。
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蒼路の旅人から天と地の守り人3まで一気に読みました。 面白かった。 夢中になって最後まで読んで、読み終わったらもう続きはないんだーってちょっと寂しくなりました。 こんな感覚は久しぶり。
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物語はとても重く辛いのだが 心が洗われるような感動があとに残る素晴らしい最終巻。 チャグムはその経験からいっても 身分や風習からいっても、けして戦地に赴き しかも戦闘を行うような立場の人間ではないにもかかわらず 顔を覆うこともせず、己の傷も厭わず斬り込んでいく。 厭わぬというのは正確ではない。 殺すことも、殺されることも、恐ろしくて仕方ないはず。 それでも、己の故郷を守る為に兵を率い、彼らを戦いに追いやり 自分だけが手を汚さずにいるような卑怯な真似はできないと考える。 その潔癖さと純粋さが、カンバルやロタの兵にも伝わる。 心身ともに傷を負ったチャグムを心から心配し、彼のテントを 離れられずにいる兵士たちの様には、胸が熱くなった。 四路街から来た一行とチャグムが会うシーンも非常に印象的。 また、やや久しぶりにバルサの用心棒稼業が見られたこともよかったし アスラやチキサとの再会にもほっとした。 この大変なときにふたりを預からせて申し訳ない、 と思うバルサの心根はもちろん、 どんなときでも運命を共にする気がなければ預からない とはっきりと言い切るマーサが相も変わらず恰好良い。 マーサや仲間たちと別れ、タンダを探しに向かうバルサの強さ 彼女にしかできないタンダの救出法。 チャグムと父との”決着”。 タルシュの先行き。 全てが激しくもゆるやかに、ついにここに結末を見る。 素晴らしい物語であったと思う。
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表紙裏より・・・ 新ヨゴ皇国編 バルサとチャグムの長い旅の終わり 戦乱と、異界ナユグの変化にさらされる新ヨゴ皇国 帰還したバルサ、そしてチャグムを待っていたものとは・・・ 壮大な物語の最終章 三部作 完結。
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チャグム君は無意識に議会制を求めた。聞く耳を持たない帝政は最悪の国家形態の1つだから。 でも農耕国家であるヨゴ国には難しい。 名君による専制、もしくは名君の下での寡頭制、立憲君主制というのは理想の国家の一形態だと思う。 ただ名君でも変わったり亡くなったりするからね。
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いよいよ完結編。チャグムの歩んできたのは泥の道、という表現に本当にそうだな~と思う展開の数々…。チャグムや彼の支持者にしてみれば、もどかしい気持ちだろう。彼らの今後もぜひ読みたいところだけど、シリーズとしてはここで終わり。いつかまた違う形でいいから話の中に彼らを登場させてほしい。
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2011年6月6日読了 終わってしまった…orz 完結している長期シリーズを読むのは2回目くらいなので、達成感がすごい\(^o^)/ ちょっとした寂寥感も覚えつつ、けれどあの終わりでしっくりしたと思う。やはりチャグムは王の器なのだ。 バルサとチャグムのふたつの側面から物語が進んでいくような感じ。ただ、この時点でのバルサはほぼ国同士のアレコレから逸脱していて、成り行き上助けることになってもチャグムといた時のように何かをするということはしなかったな…と思う。トロガイに実情を伝えてからのバルサは、ただひたすらタンダを探す女性としての面が強いように感じた。タンダと再会し腕を斬り落とす際、きっと誰よりも辛かったのだと思う。それでも生きる可能性を選択したバルサは、やはり最後まで1作目の精霊の守り人のバルサなんだと思わされた。 一方、チャグムは父との再会・別離を経て、他国の信頼を勝ち得て帝への道をひた走っているように見えた。休んだら立ち止まってしまうかもしれないという恐れを抱いて。それをシュガが今まで通りしっかりと支えている、あの二人三脚っぷりが久しぶりですごくほっとした。やはり、シュガにはチャグムが必要で、チャグムにはシュガが必要なのだな…と思った。あと、ジンがあんなにもチャグムに情を移していたことに驚いた。きっと接するうちに、ジンもチャグムに王の器を見たのかもしれない。 流れが変わった戦況は一気に北の大陸の勝利をもぎとり、チャグムが即位する。彼が即位したら、きっと今までの因習は全て取り払われていくのではないかと思う。ナユグの春に抱かれた豊かな北の大地で、彼はきっと帝としてタルシュと戦っていくんだろうな。 その傍にはバルサたちはいないけど、以前とは違って、きっと会う機会も持てるのかもしれない。シュガもトロガイからもっと気楽に教えを請えるのかも…と思うと、最後にバルサとチャグムが再会しなかったことも頷けるような気がした。
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で、1~3一気に読みました。 ほんと、物語として凄く凄くおもしろかった。 一緒に旅ができた気持ちです。 シリーズが長いとファンとしては嬉しいし、 どれも一つ一つ夢中になれました。 すごいですね、守り人。 読んでいる間はずっと、とても幸せな読書の時間でした。 また、ふっと読み返し...
で、1~3一気に読みました。 ほんと、物語として凄く凄くおもしろかった。 一緒に旅ができた気持ちです。 シリーズが長いとファンとしては嬉しいし、 どれも一つ一つ夢中になれました。 すごいですね、守り人。 読んでいる間はずっと、とても幸せな読書の時間でした。 また、ふっと読み返して旅をしに行きたいです。
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残念な事に全10巻読み終わってしまった。ファンタジーだからと、期待してなかったのだけど、登場人物の魅力にグイグイ惹きつけられ、この世に存在しない話しなのに、震災や会社、自身の周囲の問題と重なり、大切な事は何かを考えさせられた。紹介してもらった友人に感謝‼
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