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神器(上) の商品レビュー

3.3

7件のお客様レビュー

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2015/03/27

艦長が艦と一心同体であるとのイメージが、艦長という存在に或る種の聖性を刻印し、指揮官としての迫力と威厳を付与しているのは疑えない。かくて「船=艦長」の図式が成り立つ以上、一般兵員が艦長なる存在に望むものは、判断力や勇気や仁愛といった武人的美徳もさることながら、なんといっても一番は...

艦長が艦と一心同体であるとのイメージが、艦長という存在に或る種の聖性を刻印し、指揮官としての迫力と威厳を付与しているのは疑えない。かくて「船=艦長」の図式が成り立つ以上、一般兵員が艦長なる存在に望むものは、判断力や勇気や仁愛といった武人的美徳もさることながら、なんといっても一番は強運ということになる。 (P.60)

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2011/12/26

珍しく途中で挫折。なんとか上巻は読んだけど、下巻に進む気力は湧かなかった。 ミステリーを基調にはしているのだろうけど、なんとも掴みどころのない展開。面白くないものを読み続けてもしょうがないので、すっぱりあきらめることにした。

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2011/10/04

艦船の一室に泊まると、必ず死者が出ると言われる云々。 史実のフォークロアを如何に料理するか。 見物である。

Posted byブクログ

2011/09/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

時に太平洋戦争末期。 皇国の命運を決する特殊任務を担う(らしい)軍艦「橿原」。 乗艦する一水兵の視点で語られる物語の前半部分は、 饒舌な一人称によってあっちこっちへエピソードが脱線。 なんだ、このヒト真面目に戦争する気が無いんだなw、 というスタンスがありありと感じられてのんびりしたもんですが、 やがて題にあるように「殺人事件」発生! でもかといって推理小説モードになる気配も無く。 しだいに「ワルプルギスの夜」だの「ロンギヌスの槍」だの、 謎めいた(胡散臭い)キーワードまで飛び出す始末!盛り上がる! 「トヨハタ作戦」なる秘密作戦を下された橿原はどこへ向かうのだろうか? と、伝奇&戦争モノの世界観が固まってきたというのに、 「禿げた鼠」の登場で一気に冷水をぶっかけられて読者としては「リセットされた」感もありつつ、 (出た、メタ構造! 翻弄されるのも読書の醍醐味ですよな) こうなったら橿原の最期(?)を見届けてやろうじゃないか、と と下巻を求めて図書館に走るのだ。

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2010/09/19

(※)真面目な軍国主義者の人は、まちがっても読んではいけません(´Д`)  ついでに、正しいミステリファンも読んではいけない気がする。かなり幻想文学寄り。 主人公の青年は、奥泉光のキャラらしく至極まっとうにお気楽ごくらく☆ でも坊ちゃんほど正義感はなくてへつらい上手の野だいこ(...

(※)真面目な軍国主義者の人は、まちがっても読んではいけません(´Д`)  ついでに、正しいミステリファンも読んではいけない気がする。かなり幻想文学寄り。 主人公の青年は、奥泉光のキャラらしく至極まっとうにお気楽ごくらく☆ でも坊ちゃんほど正義感はなくてへつらい上手の野だいこ(?)なんだぜ。 まだ100ページほどしか読んでないが、いまのところ全体的におちょくりモード。 いずれシリアスモードになったりするんですかね?

Posted byブクログ

2010/08/14

昭和20年初頭、探偵小説好きの青年が上等水兵として、軽巡洋艦「橿原」に乗船した。そして艦底の倉庫でこれまで3人の変死事件があったことを知り、好奇心の蟲が騒ぎはじめる。「橿原」に隠された謎をめぐり憶測が飛交い、新たな変死事件は後を絶たず、艦内に不安が渦を巻き始める…。

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2012/03/11

昭和二十年初頭。艦内での不審死。跋扈する鼠。不審な乗降者。ドッペルゲンガーとの邂逅。鎖された5番倉庫・・・。軽巡洋艦「橿原」に漂う「禍々しき死の影」。 幾多の謎を乗せ「橿原」は出航する。

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