腎臓病 の商品レビュー

富野康日己【著】

2013/01/17

沈黙の臓器、腎臓の病気と治療。
どこから拾ってもいいように、わかりやすい言葉で短い章を重ね、意図的に反復する。
前書きにある通りなんだけど、わかりやすさを目指したゆえに読みにくい。

ちょこっとの知識があまりにも何度も繰り返されるので、通して読むと集中力が途切れる。
あ、これさっき読んだからいいや、と、読み方が雑になる。
これはあくまで拾い読み用。

絵もわかりにくい。これは飾りのイラストなんだと気づくまでに時間がかかった。
文章を補って説明をくわえる図ではない。
絵から意味を読み取ろうとしてはいけない。

腎臓は水分や成分の調節役。
イメージとしては真面目で地味である日突然過労死する中間管理職。
腎臓を大事にする方法は、「生活習慣病に気をつける」とほぼイコール。

ＩｇA腎症と紫斑病性腎炎は、検査で区別がつかず、ほぼ同じ症状（紫斑病性腎炎はＩｇＡ腎症に加えて別の症状も出る）治療法も同じ。
…これ同じ病気じゃないの？人によっては紫斑病性腎炎の症状もでますってことじゃないの？区別の必要はあるんだろうか。