ぬかるみに注意 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
4つの短編。 生理不順の不安と友達の別れた彼氏から亀を奪ってくるという頼み事の中で毎日を生きていかなければならないこと。 中学校でグループの違うクラスの拒食症の女の子とのささやかな交流。 1人暮らしをする弟の様子を見にいくように母に頼まれた姉と 眼鏡を無くしたと落ち込む弟の何気ない日常。 学生時代の友人と友人に好意を持つ男友達と一緒に出かけること。 兄の婚約者と結婚式に向けての日々。 友人、自分に好意を持ってる男の子の気持ちを知りながらも ひどいなあ。 10代、20代前半の気持ちが繊細に書かれているなあ。 カノジョの飴で、学校とは奇妙な場所だ。 笑う声はすぐに消えずに、反響してしばらく空を漂う。 そのくせ誰かの悲しみは、カーテンをひかれたように見えない。 話全体的にはこれといった出来事は起きないんだけど 本当の日常ってまあまさにこんな感じなんだよね。 面白いか面白くないかとなると、面白くはないんだけど。 うまい表現だなあっていうのは、他にもあったんだけど、忘れた。
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好き、この一言に尽きる。 不思議なのが3日経ったら全部忘れてしまいそうだということ。 好きなのに。
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ドラマチックなことが一切ない、短編。 まあ小説に必ずしもドラマが必要ではないかな、と。 生活感のある文章で、ごてごてしてなくて読みやすい。 「カノジョの飴」の地盤沈下のエピソードが興味深い。 ドラマの漂流教室を思い出した。
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■些細な日常を通じて曖昧で不安定な20代女性の内面を描く表題作ほか、クラスでちょっと気になる同級生との触れ合いが印象的な『カノジョの飴』、とある姉弟の他愛ないやりとりが光る休日の一幕『浮いたり沈んだり』、友達との奇妙な三角関係と兄の結婚、ふたつの出来事に心揺れる主人公を描いた『魔...
■些細な日常を通じて曖昧で不安定な20代女性の内面を描く表題作ほか、クラスでちょっと気になる同級生との触れ合いが印象的な『カノジョの飴』、とある姉弟の他愛ないやりとりが光る休日の一幕『浮いたり沈んだり』、友達との奇妙な三角関係と兄の結婚、ふたつの出来事に心揺れる主人公を描いた『魔女の仕事』の計4編を収録。 ■■何気ない日常を綴った短編集。ゆるく単調な文章、ちょっと滑稽にも思える女の子達の日々の姿が、可愛くて面白かった。「カノジョの飴」が一番好き。
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‘浮いたり沈んだり’おもしろかった。 メガネなくしたら、絶対へこむー。 焦点の合わない目で見ますから。 メガネ見つかってよかったよ、ほんと。 表紙も良いです。
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生田さんの作品を読むのは3年ぶりくらい。 生田さんの書く小説はストーリーに起伏がないし、登場人物に魅力があるわけでもない。日常の風景や些細なことが淡々と描かれている。 でも、面白くないというわけじゃない。 生田さんが20代ということもあってか、これからの将来の漠然とした不安や...
生田さんの作品を読むのは3年ぶりくらい。 生田さんの書く小説はストーリーに起伏がないし、登場人物に魅力があるわけでもない。日常の風景や些細なことが淡々と描かれている。 でも、面白くないというわけじゃない。 生田さんが20代ということもあってか、これからの将来の漠然とした不安や戸惑いの心理描写は読んでいて共感できることが多い。 「別に兄が特別優秀というわけではない。彼はありふれた社会人の一人にすぎない。でも、当たり前のことを当たり前のようにこなせる兄には一生勝てないだろうと私は思う。」(p144) 内容(登場人物)は結構鬱々としているのに、読後感は爽やかな気持ちになれる不思議な作品です。 (僕が女性だったら、もっと共感できる部分があったと思います。)
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「たとえば世界が無数にあるとして」がすきだったので、とにかく読んでみる。ちょこっと物足りない…。何作か入ってるのだけど、どんな話だったかよくは思い出せなくて。でも、色んなかんじの本があるっていいとおもうな。
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