そして名探偵は生まれた の商品レビュー
■圧巻の密室トリックと驚愕の結末に瞠目せよ! 影浦逸水は、下世話な愚痴が玉に瑕だが、正真正銘の名探偵である。難事件解決のお礼に招かれた伊豆の山荘で、オーナーである新興企業の社長が殺された。雪の降る夜、外には足跡一つなく、現場は密室。この不可能犯罪を前に影浦の下す推理とは?しかし...
■圧巻の密室トリックと驚愕の結末に瞠目せよ! 影浦逸水は、下世話な愚痴が玉に瑕だが、正真正銘の名探偵である。難事件解決のお礼に招かれた伊豆の山荘で、オーナーである新興企業の社長が殺された。雪の降る夜、外には足跡一つなく、現場は密室。この不可能犯罪を前に影浦の下す推理とは?しかし、事件は思わぬ展開に……。(「そして名探偵は生まれた」より)“雪の山荘”“孤島”など究極の密室プラスαの、ひと味違う本格推理の傑作!
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影浦逸水は、下世話な愚痴が玉に瑕だが、正真正銘の名探偵である。難事件解決のお礼に招かれた伊豆の山荘で、オーナーである新興企業の社長が殺された。雪の降る夜、外には足跡一つなく、現場は密室。この不可能犯罪を前に影浦の下す推理とは? しかし、事件は思わぬ展開に……。(「そして名探偵は生...
影浦逸水は、下世話な愚痴が玉に瑕だが、正真正銘の名探偵である。難事件解決のお礼に招かれた伊豆の山荘で、オーナーである新興企業の社長が殺された。雪の降る夜、外には足跡一つなく、現場は密室。この不可能犯罪を前に影浦の下す推理とは? しかし、事件は思わぬ展開に……。(「そして名探偵は生まれた」より)“雪の山荘”“孤島”など究極の密室プラスαの、ひと味違う本格推理の傑作!
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ミステリーはつくづく面白いな、と思える一冊だった!! 騙されぬように慎重に読み、たまに真相を想像することはできるが、結局は騙されていたり。 名探偵は生まれた、というのは読み手のことでもあるのかな?と思ってしまった。 中短編が4作おさめられた本作だが、どれも名探偵気分が楽しめる内容...
ミステリーはつくづく面白いな、と思える一冊だった!! 騙されぬように慎重に読み、たまに真相を想像することはできるが、結局は騙されていたり。 名探偵は生まれた、というのは読み手のことでもあるのかな?と思ってしまった。 中短編が4作おさめられた本作だが、どれも名探偵気分が楽しめる内容になってる。
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まさか…の裏切りというか、狂気。殺人より恐ろしいものがあるとしたら、正常で純粋な狂気かも? ここまで悲しみに包まれた名探偵は見たことない。それだけに頭脳明晰さがより際立って見え、それがより哀愁を生んでいた気がしました。
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※このレビューにはネタバレを含みます
2017年53冊目。 短編・・ってか中編だったのね。知らずに手にしたけど、シチュエーションの異なる中、それぞれがとても面白かった。 中でもやっぱり「生存者、一名」がいちばんかな。 歌野晶午作品は、「葉桜・・」に次いで2作目。 あたしの中の好きな作家ランキング、急激に順位が上がったw 次作も楽しみ。
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表題作『そして名探偵は生まれた』は雪の密室。探偵と助手の関係が面白い。トリックが杜撰だが名探偵をテーマとした皮肉が良い作品。『生存者、一名』は孤島の密室。サバイバルものであり謎解きでもある。フェアでない一文が残念だが、一気に読ませる魅力的な良作。『館という名の楽園で』は館の密室。...
表題作『そして名探偵は生まれた』は雪の密室。探偵と助手の関係が面白い。トリックが杜撰だが名探偵をテーマとした皮肉が良い作品。『生存者、一名』は孤島の密室。サバイバルものであり謎解きでもある。フェアでない一文が残念だが、一気に読ませる魅力的な良作。『館という名の楽園で』は館の密室。これが一番良かった。王道のミステリ、読者への挑戦もある正当でフェアなそれでいて惹き込まれる傑作。『夏の雪、冬のサンバ』も雪の密室。こちらも密室モノとしてなかなか良い良作。全話共通してミステリファンなら大好きな要素が散見する一冊。
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ちょっとブラックユーモアが効いてると言うか、 捻りがあるというか癖があるというか。 こういうストーリー大好きだ!
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2017/05/05 四つの短〜中編集 タイトルから、「子供が生まれてその子が名探偵になる密室者だな!スパンが20年とかの!」と的外れの予想をしていました。 そして名探偵は生まれた 理想に強く惹かれる人って、独特な脆さ危なさがありますよね。 生存者、一名 サバイバル小説(?)としてもフツーに楽しんでしまった。男って弱いです笑。 館という名の楽園で 真ん中が回転すると思ってました。 夏の雪、冬のサンバ さりげない描写、ヒントはあったんですね。
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短編集は物語に入り込む前に終わってしまうことが多いのであまり好きではなかったが、こちらはそれぞれの設定が変わっていて飽きずに読める。最後の最後に騙されることが多く、一種のミステリとして楽しめる。
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4本の中編本 『生存者一名』目当てだったのですが、最初の『そして名探偵は生まれた』が一番好きだったのでした。 この、探偵とワトソンの関係。大好きなのです 完全無欠の探偵だったり、冷血探偵だったり、優しいだけが取り柄の探偵だったり、とにかくカッコイイ探偵だったり……。 好きな...
4本の中編本 『生存者一名』目当てだったのですが、最初の『そして名探偵は生まれた』が一番好きだったのでした。 この、探偵とワトソンの関係。大好きなのです 完全無欠の探偵だったり、冷血探偵だったり、優しいだけが取り柄の探偵だったり、とにかくカッコイイ探偵だったり……。 好きな探偵は色々なのですが、それぞれの探偵とワトソンの関係も、探偵の人物像を感じる手掛かりなのですよね 図らずも助手になってしまったワトソン、どこまでも着いて行きたいワトソン、自分が助手だと気付いていないワトソン……と、ワトソンも色々いるのですが 探偵に憧れ、清廉潔白でクールな探偵にこそ着いて行きたい!と願うワトソンの気持ちもとっても分かるのです 探偵とワトソンの理想のスタイルを再認識したお話だったのでした。 目当てとしていた『生存者一名』なのですが 「例の目撃描写」があった時点で「……ああ、これ、そうなっちゃうヤツなのですよね」 と、気付いてしまう人は多いのではないでしょうか そのつもりで読んでいると、「おや?……どうなっちゃうんだろう?」と一筋縄では行かない感じ。 流石歌野晶午。 その二段構えが解ける頃にはもう読み終わる所に来ていて、単なるクローズドサークルではなかったのですね その『生存者一名』よりも好きなのが『館という名の楽園で』だったのです この、館の俯瞰図を見た途端にニヤニヤしたくなる感じ。大好きなのです。 これ、思うのですよね?見た瞬間、思うのですよね?? トリック云々よりも、館の主やそのお友達が、いいなぁ……と思えてしまったのです。 鳴海さん達もこんな風に同窓会?したりしてたらいいな……とか。 まあ、この同窓会は困るのですけどね。
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