1,800円以上の注文で送料無料

踊る天使 の商品レビュー

3.7

7件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    4

  3. 3つ

    2

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2013/01/19

歌舞伎町の火災をテーマにした作品は幾つもあるが、本作は火災自体をメインではなくバブル時代から続く因縁の1つとして扱っているところに独自性があります。場所が場所だけについついバイオレンスなトーンになりがちなところが、知的な印象が感じられるのもいいな。 読みごたえがある内容の作品だと...

歌舞伎町の火災をテーマにした作品は幾つもあるが、本作は火災自体をメインではなくバブル時代から続く因縁の1つとして扱っているところに独自性があります。場所が場所だけについついバイオレンスなトーンになりがちなところが、知的な印象が感じられるのもいいな。 読みごたえがある内容の作品だと思います。

Posted byブクログ

2012/11/28

歌舞伎町の雑居ビルの火災は放火だったのか・・・ 関係者が真相を探るうちに、バブル時のドロドロが明らかになっていく。 結末が意外とあっけなく、もう一捻りあってもよかったかも。

Posted byブクログ

2011/08/27

舞台は歌舞伎町。 田舎から出てきたおじさんがぼったくりバーで身ぐるみ剥がされる。店長ひでーな、とか思っていたらコイツが主人公だった。 風俗店の入った雑居ビルで火災が発生し、そこで働いていた主人公の恋人が死んでしまう。この火事に疑問を持った主人公は、生き残った風俗嬢や、風俗好きの元...

舞台は歌舞伎町。 田舎から出てきたおじさんがぼったくりバーで身ぐるみ剥がされる。店長ひでーな、とか思っていたらコイツが主人公だった。 風俗店の入った雑居ビルで火災が発生し、そこで働いていた主人公の恋人が死んでしまう。この火事に疑問を持った主人公は、生き残った風俗嬢や、風俗好きの元銀行員らと真相を探り始める。 とにかく火事の描写が秀逸で、炎の熱さや恐ろしさ、現場の恐怖感がリアルに伝わってくる。 そして、この事件の裏には、バブル期に起きたある事件が絡んでくるのだが、ここの描写も凄い。バブルとはなんだったのか、バブルに踊らされた人達はどんな生活をおくり、何を考え、そしてどうやって墜ちていったのかが凄く詳しく書かれている。 久しぶりの永瀬隼介だったが、相変わらずの硬派な作風で楽しめた。

Posted byブクログ

2011/03/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

バブルの時代から経ての現代へと至るノワールなんですけど ちょっと癖のある登場人物を上手く使ってる。 小説で知識を使うときってストーリーから浮き上がる時もあってそれが興を削ぐときもあるんだけど、この人の使い方は上手く馴染んでるなあー。 あと救われないです(^_-)-☆

Posted byブクログ

2011/01/02

永瀬さんの本は何冊か読んでいるけど、この本も他の本と同じく、好きな人にはたまらない本ではないかと思う。 バブルという狂った世の中と、その後の閉塞した社会。 その相反する社会が混同している東京の欲望の町、歌舞伎町で起こってる事件が、昔起きた一つの事件とどうつながっていくのか。 構成...

永瀬さんの本は何冊か読んでいるけど、この本も他の本と同じく、好きな人にはたまらない本ではないかと思う。 バブルという狂った世の中と、その後の閉塞した社会。 その相反する社会が混同している東京の欲望の町、歌舞伎町で起こってる事件が、昔起きた一つの事件とどうつながっていくのか。 構成もしっかりしていて、事実であったとしてもおかしくないほどの作品となっています。 楽しませてもらいました。

Posted byブクログ

2010/11/24

赤羽、歌舞伎町で起こった火災現場で、消防士・遊佐が見た真実とは? 消防士を辞めた遊佐を始め、火災現場から奇跡的に助かった元キャバクラ嬢、火災で恋人を亡くしたボッタクリバーの店長などが手を組んで、犯人探しをするのだが、主人公たちの会話が小気味いい。 真犯人が明かされるラストが、ちょ...

赤羽、歌舞伎町で起こった火災現場で、消防士・遊佐が見た真実とは? 消防士を辞めた遊佐を始め、火災現場から奇跡的に助かった元キャバクラ嬢、火災で恋人を亡くしたボッタクリバーの店長などが手を組んで、犯人探しをするのだが、主人公たちの会話が小気味いい。 真犯人が明かされるラストが、ちょっと薄くて、残念。

Posted byブクログ

2010/04/24

悪のカリスマや複雑な人間関係を技で読ませる永瀬隼介、今回は少し趣向が違う。 現実世界で起こる放火事件。 すんでのところで難を逃れた女。 恋人を失った男。 いれあげていた女性をなくした男。 不思議なつながりでつるむ3人の前に現れた元・消防士。 放火事件の謎解きと平行して紹介され...

悪のカリスマや複雑な人間関係を技で読ませる永瀬隼介、今回は少し趣向が違う。 現実世界で起こる放火事件。 すんでのところで難を逃れた女。 恋人を失った男。 いれあげていた女性をなくした男。 不思議なつながりでつるむ3人の前に現れた元・消防士。 放火事件の謎解きと平行して紹介される独白。 もちろんルポライターとしての調査に立脚した消防士の、火災の描写は圧巻だ。 重厚で読ませる展開に夢中になったのだが、 最後がいまいち微妙だったので残念ながら★4つで。

Posted byブクログ