初めての梅 の商品レビュー

樋口有介【著】

2015/11/14

「船宿たき川捕物暦」の続編。

武士を捨て、岡っ引きの元締め・米造の二代目となった真木倩一郎。まだまだ武士の言葉が抜けず、奥様の尻にしっかりと敷かれながらも、元締めとしての道をしっかりと進んでいく。
捕物としては地味な印象であったものの、ただ斬って捨てての剣客の立場ではもはやなく、江戸の町人の安穏な生活を守る岡っ引きの元締めとしての差配が必要で、その違いは良く出ていたかなと。
郷里の白河藩や田沼の動向などが気になるままで終わってしまうので、さらなる続編に期待。

2011/08/28

待ちにまった　『船宿たき川捕物暦』の第２弾であります♪Webちくまで連載されていたものが書籍化されました。（待ってたのぉ〜）　武士を捨て、岡っ引の総元締め、二代目米造を継いだ倩一郎さん。岡っ引とのやり取りにもなかなか　お武家言葉の抜けない不器用さが素敵です。無骨そうに見えて、奥さんの　お葉さんにズバリと胸キュンな言葉をはいたりして、さすが　樋口センセの小説の主人公だけあります（笑）捕物らしい、岡っ引たちの小気味のいい会話が楽しめます。　米造の（倩一郎）の出生の秘密や、宿敵の姿も見え隠れして　続編もあるに違いない！と♪待ってま〜す。