ぼくたちはきっとすごい大人になる の商品レビュー
作者はきっとひねくれものなんだろうなぁ。自分がピアノやるせいもあり、ト音記号ヴィオリーンシュルッセルは「へ~」しかも甘酸っぱいかな。
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名前として並ぶ漢字のせいもあってか、有吉玉青は澄んだ物語を書く人だと思う(その点、母親とは違うな)。そのぶん、どこかファンタジーのような雰囲気が漂っているようにも思うのだけど、そういう人が子どもの世界を描くというのは似合っている。子どもたちが主人公の短編集。どれを読んでも、「そう...
名前として並ぶ漢字のせいもあってか、有吉玉青は澄んだ物語を書く人だと思う(その点、母親とは違うな)。そのぶん、どこかファンタジーのような雰囲気が漂っているようにも思うのだけど、そういう人が子どもの世界を描くというのは似合っている。子どもたちが主人公の短編集。どれを読んでも、「そうだよね。子どもって大人が思っている以上に、世の中のことわかっているんだよね」と思う。若い女の先生にほのかな恋心を抱く「シュルッセル」が一番響いたかな。
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タイトルが気に入って読みました。 子供の頃を懐かしむというより、子供時代に読みたい作品でした。 表題作や「悪い友達」に描かれるような社会的・道徳的価値観への疑問には共感。 「イン・ザ・ベイスメント」「シュルッセル」の淡い初恋がじわじわと心に残るのは、大人になっちゃったからなのか...
タイトルが気に入って読みました。 子供の頃を懐かしむというより、子供時代に読みたい作品でした。 表題作や「悪い友達」に描かれるような社会的・道徳的価値観への疑問には共感。 「イン・ザ・ベイスメント」「シュルッセル」の淡い初恋がじわじわと心に残るのは、大人になっちゃったからなのかもしれない。
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子供が主役の、子供たちのお話が詰まった短編集。 幼馴染を意識する瞬間、 正義が嫌いな少年に悪い友達が出来た時 大親友の秘密を知った時の私…など6編。 短編集はあまり好きではないのですが これは素直に面白かった。 泣きはしないけど、ちょっと胸の奥がきゅうんとする。 どれも良かったけ...
子供が主役の、子供たちのお話が詰まった短編集。 幼馴染を意識する瞬間、 正義が嫌いな少年に悪い友達が出来た時 大親友の秘密を知った時の私…など6編。 短編集はあまり好きではないのですが これは素直に面白かった。 泣きはしないけど、ちょっと胸の奥がきゅうんとする。 どれも良かったけれど「イン・ザ・ベイスメント」 「一心同体」が特に良かったです。 この2編は「その後が知りたい」あったら読みたい!
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〔子供には、“本当のこと”が見えている。小学生のころ、冷静に、鋭くまわりを見ていたことを覚えていますか。大人になってかすんでしまった世界の色彩が鮮やかによみがえる6編の物語〕 表題作が一番好きかな。
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子供だけど、子供だから、「本当」のことを見抜ける。 上っ面の言葉、感情には惑わされない。 それはとても純粋で、子供のすごいところだと思う。 http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-475.html
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小学生の視点で描かれた6つの短編集。自分の子供時代とはちょっと違う、イマドキの子供という感じがしました。鋭い視点で面白かった。読みやすく1日で読了。
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子供達の感情がとても細やかに書かれていて、「私もそういう時期があった」と切ない気持ちになった。 自分が子供の当時は不安で苦しく、大人になってからは思い出すのが気恥ずかしい感情を美しい文章で書き上げてくれていて、あの頃の感性はこんなに美しい一面があったんだ、と思わせてくれた本でした...
子供達の感情がとても細やかに書かれていて、「私もそういう時期があった」と切ない気持ちになった。 自分が子供の当時は不安で苦しく、大人になってからは思い出すのが気恥ずかしい感情を美しい文章で書き上げてくれていて、あの頃の感性はこんなに美しい一面があったんだ、と思わせてくれた本でした。 表題作がとても好き。
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短編小説集ですべて小学生が主人公。 「イン・ザ・ベイスメント」は小学4年生のカンナが、普段は何とも思っていなかった幼なじみの翔之助の新築の家に招かれる話。核シェルター(本当はただの地下室?)で二人きりになった時のはじめてのドキドキ感がよかった。この気持ちを体験した私はもう今まで...
短編小説集ですべて小学生が主人公。 「イン・ザ・ベイスメント」は小学4年生のカンナが、普段は何とも思っていなかった幼なじみの翔之助の新築の家に招かれる話。核シェルター(本当はただの地下室?)で二人きりになった時のはじめてのドキドキ感がよかった。この気持ちを体験した私はもう今までの私ではない、なんて小学生が思うのかなとは思ったけど、面白い。 「一心同体」は小学5年生の千里が美少女コンテストで準優勝するほどきれいだが大人しい綾香と友だちになって、綾香の妹の秘密を知ってしまう話。その後二人はどうなるのか?というところで終わってしまっているが奥が深い。 「ぼくたちは・・」は突然死んでしまったクラスメイトの死を受け入れられずにもがく少年達の様子がとても新鮮だった。あんなに悲しんでいたのに翌日にはけろっとしているクラスの女子や先生を不思議な目で眺めながら、自分たちの気持ちと正直に向き合おうとし、最後に納得して涙が流せた、というところがとてもよかった。これだけなら★5つ。 「悪い友だち」は悪にあこがれる男子の話。共感できない。 「シュルッセル」は天使の声を持つと言われた男の子に入れ込んだ音楽教師の気持ちが分からない。 「ママンの恋人」はママの恋人を好きになる主人公の気持ちが分からない。 小学生が主人公なので自分の感覚と比べても仕方がないが、ここまでませた小学生がいるの?などという疑問が湧いてきてしまって感情移入できなかった。
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<内容>子供には、“本当のこと”が見えている。小学生のころ、冷静に、鋭くまわりを見ていたことを覚えていますか。大人になってかすんでしまった世界の色彩が鮮やかによみがえる6編の物語。
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