病気かなと思ったら読む本 の商品レビュー
著者は北海道余市市の開業医中島恒子氏(1958ー)です。 本書は日常診療のエピソードを切り取ったもので、北海道新聞の連載記事を編集したものです。 中島氏は、開業医の娘として北海道で生まれました。 順天堂大学を卒業し、消化器内科でキャリアを積みました。 実父が肺癌に倒れたので、実...
著者は北海道余市市の開業医中島恒子氏(1958ー)です。 本書は日常診療のエピソードを切り取ったもので、北海道新聞の連載記事を編集したものです。 中島氏は、開業医の娘として北海道で生まれました。 順天堂大学を卒業し、消化器内科でキャリアを積みました。 実父が肺癌に倒れたので、実家の産婦人科を継いで内科医院を開業し、現在に至ります。 本書は道新の医療コラム連載が原型のようです。 自院での日常診療の中から、身近で印象的なエピソードを取り上げていました。 疾患は風邪などのありふれたものから、命に関わる危険な疾患まで広く及んでいました。 わずかな兆候を的確に捉えて鮮やかに診断し、専門医を紹介するなど、腕のいい町医者であることが伺えました。 こういう医師が近くにいると心強く、地域に密着していることが想像できました。 本書はこのように、町医者の奮闘を生き生きと描いていました。 教科書では得られないリアリティに溢れていて興味深く、読み物としても面白いものだと思いました。
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著者と患者さんたちとの温かい交流がうかがえ、 コラムとして、読み物としても面白い。 「あれ?」と思ったときにすぐ手に取れるよう、手元に置いておきたい一冊。
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