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雉猫心中 の商品レビュー

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25件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

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  3. 3つ

    9

  4. 2つ

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2011/09/28

身勝手な男だと思った晩鳥だったが、知子に翻弄されるようにのめり込み、身を滅ぼしてゆく。狂気を垣間見せるように、晩鳥に憑りつかれていたように思えた知子の方が実は冷静。したたかなわけではなく・・・切り替えられるということなのかなぁ。なんだかホラーを読んでいるような。

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2011/08/05

いやな内容だなあ・・・と思いつつ途中で止められないのは筆の力。 インパクトありすぎて夢に出てきてしまった。

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2011/05/02

 淡々と書いてるけど、実は結構エロい?内容だったりする。細くて背が高くて、すっきりとした顔立ちで、すとんとしたサラリ系の髪型で、乾いたようないわば色気のないタイプ。そんな主婦な女の人が近隣に住む男といきなり織りなす交わる?ことのみの半年間。ありえな~いと思いそうだけど、案外そうい...

 淡々と書いてるけど、実は結構エロい?内容だったりする。細くて背が高くて、すっきりとした顔立ちで、すとんとしたサラリ系の髪型で、乾いたようないわば色気のないタイプ。そんな主婦な女の人が近隣に住む男といきなり織りなす交わる?ことのみの半年間。ありえな~いと思いそうだけど、案外そういうことってあるのよねとある知人を思い出してしまった。作者の意図するところとは違うかもしれないけど、人にはいろんな面があるよねと、妙に納得してしまう。本としては、内容と筆致のさわやかさのギャップを楽しんだ一冊だった。

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2011/05/01

読み終わるまでの3時間、本の中にすっぽり入り込んでしまった。 レビューを見ると、あんまり評価よくないようだけど、わたしは好きだった。

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2011/01/12

めっちゃコワい。 まぎれもなくホラー。 知子は、他の方がレビューで書かれているような、したたかな女ではない。 ただ、女は忘れてしまう。 男はそれに傷つき、執着する。それだけのこと。

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2010/08/26

都下の石段の脇に住む主婦と南の島出身の古本屋~中学校に2年勤務して,同僚と結婚し退職し,夫の勤務先の石段下の築20年の借家に住む主婦は,庭に雉猫が来たことを喜び,その飼い主である男性と知り合い,男の家で関係を持つようになった。愛人に抱かれに行き,その晩は夫にスクール水着を着せられ...

都下の石段の脇に住む主婦と南の島出身の古本屋~中学校に2年勤務して,同僚と結婚し退職し,夫の勤務先の石段下の築20年の借家に住む主婦は,庭に雉猫が来たことを喜び,その飼い主である男性と知り合い,男の家で関係を持つようになった。愛人に抱かれに行き,その晩は夫にスクール水着を着せられて抱かれる日もある。愛人の妻子のストーキングもしてしまう。男は町内会長の家で掘り出し物を見つけ,一儲けできると算段をしたが,町内会長の孫共に盗品を掴まされてしまって,自棄になっているが,女を抱いていても,妻を思い出してしまう。その中学生達が猫を虐めているのを見て,買い物の入ったプラスチックバッグを放り出し,中学生達に家まで追い込まれ,思わず男に電話してしまうが,出たのは会計士をやっている男の妻だった。男は浮気が発覚して,女を連れて逃げるしかないと車で出掛けるが金もなく,町内会長の蔵の中でやることもなく女とSEXに及ぶ。男が目覚めた時,女は立ち去り,家から妻も娘も姿を消していた~ハルとは何だったのか考えている。謎の女性は? 女の視点で書いているのがプロローグとエピローグと第1章。男の目線が第2章。時系列の整理が上手で感心した。女一人に振り回される周囲の人々を余所に,女は開き直っていて平然としている。ある人物を思い出してしまったが,鉄面皮なら女ほど強い男はいないかも知れない。それとも男でもこういう図々しい人間がいるのかも知れないが,犯罪者やその予備軍以外には思いつかない

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2010/05/12

井上荒野さんは なんでこんな風に流れていくんだ と言う流れ方をする女性を書くのが上手い。

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2010/04/15

図書館にて。 井上荒野は好きな作家だけど、初めを少し読んでばかばかしくなって 飛ばし読みしたあげくさっさと返してしまった。 頭悪い人たちの頭悪い恋愛。 恋愛ですらない?出てくる人みんな気持ち悪い。 私には読み切れなかった…。

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2009/10/04

2009年3月28日読了。荒野さんの新刊です。 文章には、手触りならぬ目触りがあると、思いました。最初の6行を読んですぐに「ああ、荒野さんの文だ」と感じて、ここまで読んでくると読み慣れるんでしょうね、なんだかホッと落ち着きを感じました。 表紙のイメージから、のんびりほのぼのし...

2009年3月28日読了。荒野さんの新刊です。 文章には、手触りならぬ目触りがあると、思いました。最初の6行を読んですぐに「ああ、荒野さんの文だ」と感じて、ここまで読んでくると読み慣れるんでしょうね、なんだかホッと落ち着きを感じました。 表紙のイメージから、のんびりほのぼのした話なのかと思わせつつ、そこはほら荒野さんですから、一筋縄ではいきません。タイトルをよく見ると「心中」の文字があることからもわかるように、やっぱり男女の情事が描かれます。 <夫と暮らし続けていることと同様に、晩鳥と関係してしまったことを、「しかたがない」と思っていけない理由があるだろうか?> めちゃめちゃ荒野さんらしい一文ですね。この一文がもう、この小説のすべてを言い表しているといっていいと思います。日常が日常でなくなること、というのが荒野さんのテーマかもしれませんね。これまでの作品を思い出しても、そういう話が多かったように思います。 見えるもの、聞こえる音、におい、温度、明度、すごく細かいところまで描写されるがゆえのリアル感。これは荒野さんの筆力以外のなにものでもありません。<性交>のシーンは直接的には描かれていないのに、なんだろう、このムンと匂い立つ、湿り気すら感じるほどの、部屋に漂う濃密な、官能的な空気! 文章だけでここまで伝わってくるなんて、荒野さんてやっぱりすごいな、と思いました。 おもしろかったです。エンタメ的なおもしろさではなくて、なんて言えばいいかな、昼のメロドラマにハマってしまったようなおもしろさ、というのが近いでしょうか。猫がキーになっていて、それも良かったし。これは荒野さんの作品の中ではかなり上位に食い込んできてますよ。 読みながら勝手に頭の中でキャストを想像しちゃいました。わたしのイメージでは、大貫知子は寺島しのぶ、夫は佐々木蔵之介、かな。で、晩鳥の妻はりょうでした。ただ晩鳥がねぇ、誰かなぁとずっと考えてるんだけど、浮かばないんですよねぇ。今後も晩鳥探し、続けてみます。

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2009/10/07

知子と夫の数学教師と晩鳥とその妻と、猫。 んーーーーー。 雰囲気はとてもよかったです。 けど、んーーーーーーー。

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