かつどん協議会 の商品レビュー
原宏一氏のデビュー作品集。かつどん協議会、くじびき翁、メンツ立てゲームの3話を収録。かつどん協議会はとにかくかつどんが食べたくなりますが、話の内容、特にオチはイマイチでした。
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3編の短編集。「かつどん協議会」はカツ丼への熱い思い…ではなく利権や面子の絡んだ自分勝手な人々のわめきあいになってしまうというコメディのような風刺のような。しかし、カツ丼の描写が美味しそう過ぎてカツ丼が食べたくなる。昼時に読むと大変。「くじびき翁」は民主主義へのアンチテーゼとして...
3編の短編集。「かつどん協議会」はカツ丼への熱い思い…ではなく利権や面子の絡んだ自分勝手な人々のわめきあいになってしまうというコメディのような風刺のような。しかし、カツ丼の描写が美味しそう過ぎてカツ丼が食べたくなる。昼時に読むと大変。「くじびき翁」は民主主義へのアンチテーゼとしてくじびきで首相も政治も決めたらよいと主張する翁のはなし。実現はしないし、したら責任の所在はどうなるのかと思ったりもするが、そういう考え方自体がつまらないのかも。「メンツ立てゲーム」はまさに!という感じ。確かに怒りのほとんどってメンツが関係しているようにも思う。相手がポイントとしていることをを知ることは交渉術における基礎なのだが、それがあっさりわかれば苦労しないんだよな、と。総じて読みやすく、面白かった。
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表題作含む3つの短編は、どれも一見とんでもなく常識はずれなコンセプトが軸に。しかし、読んでいるうちに「ん?こういう考え方もありかも?」と作者に丸め込まれていく突拍子もない面白さがある。口八丁手八丁のセールスマンにまんまと騙されていくような、でもそんな自分に思わず笑ってしまうような...
表題作含む3つの短編は、どれも一見とんでもなく常識はずれなコンセプトが軸に。しかし、読んでいるうちに「ん?こういう考え方もありかも?」と作者に丸め込まれていく突拍子もない面白さがある。口八丁手八丁のセールスマンにまんまと騙されていくような、でもそんな自分に思わず笑ってしまうような。 カツ丼人気を再燃させるためのカツ丼協議会、くじ引きで政策を決めるというのが公約のおじいちゃん、プロフェッショナルとして謝ることを仕事とする謝罪士。くじ引きは潔かったな。
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子供の頃はささやかな食事の日々でした。美味しくいただきましたが~(^-^) 広島から関東に出て来て、初めて食べた料理、結構多いです(^-^) 握り寿司、納豆、濃いめの汁の麺類、料理屋のお茶づけw、そして、かつどんもそうだったと思います(^-^) 原宏一さんの「かつどん協議会」、2...
子供の頃はささやかな食事の日々でした。美味しくいただきましたが~(^-^) 広島から関東に出て来て、初めて食べた料理、結構多いです(^-^) 握り寿司、納豆、濃いめの汁の麺類、料理屋のお茶づけw、そして、かつどんもそうだったと思います(^-^) 原宏一さんの「かつどん協議会」、2009.4発行、原宏一さんのデビュー作なんですね! かつどんの主役、豚肉か卵か玉葱か、はたまたご飯か・・・、具材への思い、かつどんへの愛が縷々語られています。読めば「かつどん」が恋しくなること請け合いです(^-^)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
表題作「かつどん協議会」は言葉の「焦点となるべき事実」と「言葉」の間に生まれる微妙なズレを楽しむための作品。「ごちそうといったら、かつ丼だ」という、不必要にパワーの入った一方的断定から始まり、随所にそうした「ことば遊び」が散りばめられている。これは確かに面白い。 但し、エンディングに向けて「過剰」なパワーが「適度」な大きさに減衰していくのが寂しい。「これがかつ丼の死にざまだあ!」とかつ丼を破壊していくのだけれども、破壊に相応しいパワーしかない。「ぼくたちは最後のかつ丼もろとも中に放りだされた」と、あるいは「過剰」さを求める記述もあるが、具体的な「過剰」さがなく、「ズレ」の感覚を体感できない。 本作がデビュー作だとのこと。いっしょに『ムボガ』も買ってあるので、わくわくしながら読んでみたい。
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かつ丼 謝罪 くじ。あまりスポットのあたらないテーマを意外な方向に広げた、なんともシュールな物語たちです。 とりあえず、かつ丼食べたいな。
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あーーーーーーーー。 気が重い。木が思い。ととんでも変換するくらいに疲れた。 よく見れば良かったんだ、初刊行、1997年じゃん。出版社を変えて発売が2008年だったんだ。あああああああぁ。 なんだろう、とにかく古くさいの。この人の作品は床下仙人、天下り酒場とも確かに思...
あーーーーーーーー。 気が重い。木が思い。ととんでも変換するくらいに疲れた。 よく見れば良かったんだ、初刊行、1997年じゃん。出版社を変えて発売が2008年だったんだ。あああああああぁ。 なんだろう、とにかく古くさいの。この人の作品は床下仙人、天下り酒場とも確かに思い起こせば懐かしいというにはやや古くさい作品だったんだ。わかってたけどまたやった。 もうね、設定が80年代なんですよ。ほんと。広告代理店の体裁を取ってはいるけど、今時こんなくそバブルな状況ありませんって。なんなの下請け業者に接待をねだる際のうさん臭い下品さとか。女性のセクシーさを表すのに「けれどまあ、ほとんど下着に近いタンクトップとミニスカートから露出している彼女のボディラインに目をとめれば、どういう基準で採用されたかぐらいは見当がつく」って。タンクトップとスカートから露出してるのは腕と首と足なんだからそれはボディラインじゃないでしょうよ。ボディラインだったらそれは露出してるんじゃなくて隠されているとかでしょうよ。なんて、見当違いの怒りまでこみ上げてくる。 なんか、特に最初の作品がもういや。椎名誠とかショージくんの昔の食べ物エッセイに多少の清水義範をまぶして、もっさくしあげたらこうなりました、って感じです。なんだろう多分あたしこの作者とばったり会ったら、すごいイキオイでビンタして逃げるかもしんないわ。誰かとめて。 はぁ。なんか、読もうと思った自分を殴りたいくらい。巻末にイッセー尾形が書評を出していて、そこでこの作者のことを床下仙人を引き合いに出して日本のカフカとか言ってんのも、あたしの怒りに火をつけましたね。もう、カフカに謝って。お願いだから。あるいはあたしの知らない、城も審判も虫にもなってないかふかふ、とか、そんな人だったごめんねとか言って。ほんとに。勘弁してくださいよ。 次の本で挽回しなきゃ。しっかり考えて読まないと。 ということで恒例のふて寝にGO。皆さんあたしの代わりに、いい読書を!
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カツ丼を食べたくなります^_^; 2000年頃に読んだのですが、その後絶版になっていたようですね。
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コミカルなタッチで現代の抱える問題点を奇抜な視点で描いている。 シュールw 皮肉な人間の様子がなんだかおもしろい。
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生活臭の漂うファンタジーとでもいいましょうか、ステキな空想世界のお話でした。 感傷に浸ることもなく、雄々しい高揚感もない。 頭をひねるような難解さもない代わりに、恐ろしいほどの薄っぺらさも感じない。 この小説、とにかく何も気にせずに一気呵成にかきこむのが、一番おいしいのかもしれま...
生活臭の漂うファンタジーとでもいいましょうか、ステキな空想世界のお話でした。 感傷に浸ることもなく、雄々しい高揚感もない。 頭をひねるような難解さもない代わりに、恐ろしいほどの薄っぺらさも感じない。 この小説、とにかく何も気にせずに一気呵成にかきこむのが、一番おいしいのかもしれません。 そう、あたかもカツ丼を食すように、ね。 そして、読後にカツ丼がとにかく食べたくなること請け合いです。
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