オバマ・ショック の商品レビュー

越智道雄,町山智浩【著】

2017/01/04

オバマ大統領就任時に書かれたものだが、大統領就任までのアメリカ国史の振り返り、とりわけ「自由」と「平等」という実は矛盾する国是に対する、これまでの政権や世論のありかたを、理念や宗教観、出自などでざっくりまとめてあって便利。

2016/10/09

越智の見分が町山に劣っているように見える。町山アメリカ論は既読の論評に終始し、目新しいものはなかった。

2018/10/20

オバマ半分アメリカ史半分。むしろオバマに至るまでのアメリカ史の方が面白い。
共和党民主党保守リベラルネオコン新左翼。WASPアングリカン福音派フェデラリストリパブリカン。レーガンルーズベルトニクソンブッシュ。
自分の中でこのへんはどうもごっちゃになっていて、本書を読んでもそれが解決されることはないのだが、それぞれの陣営がどのように政治に影響してきたのか、各論は十分楽しめる。余論ではあるが、メディアが世論を形成した事象と動かせなかった事象の対比も面白い。ちゃんとアメリカ史を把握した後に再読したい一冊。

2016/04/18

分かりやすくて良かった。アメリカは人種構成も複雑だし、宗教が政治に及ぼす影響も大きいし、都市部と、中西部の田舎とでは世界が違うし、いろいろ日本とは違うからね。

越智道雄の講義が聞いてみたかったな。

2012/10/01

オバマ大統領が誕生したばかりの頃の話。二ヶ月後に大統領選投票日を控え、オバマ大統領が何を成し得、有権者は彼をいかに評価したか、行方が気になる。

2012/09/20

地元の駅ビルで購入する。非常に読みいやすい本です。モスバーガーで、一挙に読んでしまいました。ただし、読みやすい本イコール面白い本ではありません。この本は、つまらない本ではありません。ただし、面白い本でもありません。町山さんは、丁寧です。得意の下ネタも封印です。これは、悪いことではありません。第１に、両者ともに、オバマにそれほど期待していないことです。これだけ、ひどい状況だと、誰がやってもうまくいきません。その意味で、冷めています。第２に、オバマです。黒人であることを感じさせない黒人だそうです。自分自身もそう感じているようです。それに対して、夫人は別だそうです。この手の本が、一挙に読めて、何も考えずに、上手くはありませんが、一挙に文章が書けるのは精神状態がよくなっているのでしょう。本を読んで、１行のコメントを書くのも辛い時期が長く続きました。その時期と比較すると、かなり楽になっています。その意味で、このブログの役割も、そろそろ終わりの時期かもしれません。

2012/02/19

英米文学研究者の越智道雄氏と、米国在住の映画評論家、町山智浩氏による対談集。

子ブッシュを破り、非白人のオバマ大統領が誕生したのは、決して、偶然によるものでも、候補者の選挙戦術の巧拙だけによるものでもなく、建国以来の米国政治史、白人だけみてもＷＡＳＰ、カソリック系、東欧系などが混在するような民族の多様性、宗教観に密接に関係するという視座が非常に参考になりました。当然、これらの論点に関する概説が対談内でも展開されていますので、アメリカの政治・文化の入門書としても、大変参考になります。

2011/10/08

やっぱり本は読まなきゃダメですね、
テレビだけではないことがいっぱい。

どっちが正しいってことではなく、
その判断は自分の知恵で
まず土台の知識を増やす本です。

アメリカへの理解が広がります、
深まりはまだしないかな。

2010/11/15

ニクソン、レーガン、ブッシュ等、アメリカが歩んできた道とオバマ大統領の出現の必然性がわかる。時代が欲していた人物、アメリカも救いを求めていた。

2010/10/28

他の町山本の例にもれず、内容がスッと入ってくる。
オバマ本というより、大部分をアメリカ文化、政治システム、宗教に割く。