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円卓三国志 の商品レビュー

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『円卓生徒会』メンバーによるドタバタ三国志

何だか途中でシナリオが無きがごとくハチャメチャになりながら最後だけヘンに纏まって喝采を浴びる学園物の文化祭の演劇を見てるようである。三国志に関する作者の造詣は浅くないようで、書物やゲームなどに由来する三国志ネタを随所に散りばめ、英雄・英傑となった『円卓生徒会』メンバーがドタバタ劇...

何だか途中でシナリオが無きがごとくハチャメチャになりながら最後だけヘンに纏まって喝采を浴びる学園物の文化祭の演劇を見てるようである。三国志に関する作者の造詣は浅くないようで、書物やゲームなどに由来する三国志ネタを随所に散りばめ、英雄・英傑となった『円卓生徒会』メンバーがドタバタ劇を繰り広げている。しかし、こうして読んでみると『円卓生徒会』シリーズも実に多彩な面々が登場・活躍しているんだなぁ、と改めて思った。実に上手く配役されたメンバー達が、英雄達の素敵なエピソードをことごとく粉砕しつつも最後は相応の成功を収めていく行き当たりばったりのミラクル展開がずっと続く。ただ、相変わらずの馬鹿馬鹿しさを醸して笑える要素があるにはあるが、どうしてもバトルに寄りがちな分、本遍のカラーが出し切れないパンチ力の物足りなさも感じる。最大の山場と言える、いわゆる『赤壁の戦い』にしても「んなアホな」という偶然が偶然を呼ぶミラクルさで意外に呆気なく終えてしまう。むしろ最後の曹操(モーガン姉さん)が敗走していく途中で次々と現れる伏兵との遭遇の演出の方が面白かった。高らかな銅鑼の響きと共に現れる超雲(トリスタン)、張飛(ガーウェイン)、関羽(ラーンスロット)の姿はドラマティックかつ不気味な存在感だった。 読み終えてみれば三国志のパロディとして楽しめた作品だし、後世になって伝記・伝説と化したエピソードも、当時は案外大したことの無かった事柄が奇跡的な結果をもたらしたために成り得たのかもね、という部分を示唆しているところもあって興味深かった。

DSK

2011/08/11

円卓生徒会を三国志の世界に当てはめた外伝版。 ×円卓生徒会と三国志の両方のファンでないと中身が全くわからない。内容が理解できても円卓生徒会の面白さが死んでる。 この巻を読まなくとも「次巻の内容が理解できない」心配は全くない。よってお奨めしない。

Posted byブクログ