まじめの崩壊 の商品レビュー
いままでの日本は「まじめ」であって、現在は「ふまじめ」であるという。「まじめ」がメランコリー・タイプ(躁鬱病から)、「ふまじめ」がシゾフレ・タイプ(統合失調症から)。著者のいう「ふまじめ」な日本人が多くなってきたというのは感じるが、ちょっと議論が情緒的にすぎる。実際の統計的データ...
いままでの日本は「まじめ」であって、現在は「ふまじめ」であるという。「まじめ」がメランコリー・タイプ(躁鬱病から)、「ふまじめ」がシゾフレ・タイプ(統合失調症から)。著者のいう「ふまじめ」な日本人が多くなってきたというのは感じるが、ちょっと議論が情緒的にすぎる。実際の統計的データがないと雰囲気での議論で終わっているような幹事がする。
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「まじめの崩壊」というのは、どうして日本人は英語ができないかの論理に似ている感覚を持っています。日本人が英語ができないのは、英語ができなくても十分に生活できること。また、英語ができるからといって必ずしも尊敬されないからです。これと同じように、「まじめの崩壊」が起きるのは、まじめで...
「まじめの崩壊」というのは、どうして日本人は英語ができないかの論理に似ている感覚を持っています。日本人が英語ができないのは、英語ができなくても十分に生活できること。また、英語ができるからといって必ずしも尊敬されないからです。これと同じように、「まじめの崩壊」が起きるのは、まじめでなくても十分に生活ができるようになったから、そして、まじめな人が尊敬されなくなったからにほかならないと私は思います。この本でその理由が腑に落ちたような感覚を持っています。
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時代背景に則して日本人の真面目さについて語っている。 真面目さとか不真面目なんていうのはその数がデータにしようがないため、その時代の印象で語られ過ぎている感じ、悪く言えば感情的に書きすぎている感じは否めないが、著者の言いたいことも十分理解できる。 一個人の考え方として参考にするに...
時代背景に則して日本人の真面目さについて語っている。 真面目さとか不真面目なんていうのはその数がデータにしようがないため、その時代の印象で語られ過ぎている感じ、悪く言えば感情的に書きすぎている感じは否めないが、著者の言いたいことも十分理解できる。 一個人の考え方として参考にするにはいいと思うし、政府の不真面目さ、メディアの不真面目に関しては十分に共感できる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読むだけ時間と金の無駄だった。 ほとんどがデータや裏付けのない思い込みによる言説。 まじめな人が報われない,ふまじめな人が増えてケシカラン,と言いたいだけ。 そもそもまじめとふまじめの対立軸を使うと,価値判断が最初からなされているので,結論は見えている。 もっと深刻なのは,きちんと「まじめ」とはどういうものかという定義をしていないことだ。本1冊まるまる「まじめ」で語ってるのに,まじめな人ってのが各文章の文脈で変わってしまう。 70過ぎのリタイアした市井の人の放言ならともかく,まだ50そこそこで現役が著者の新書だなんて,金返せと言いたい。 問題意識自体は分からんことはない。 でも全く整理がされてない。 ジェイコブスの「市場の倫理 統治の倫理」に書かれている「2つの倫理体系があり,どちらがより適応的かはその時の社会環境に依存しており,どちらがより優れているといったものではない。それぞれの倫理体系はその中では整合的だが,混ぜるとうまくいかない」という,まさに二つの倫理体系の特徴からいくつかを引っ張ってきて混ぜてしまって訳が分からなくなっている,というのの典型例。 あと,モンペとか学級崩壊とかが増えたとか,フリーターやニートが多いとかって,今が異常だとか変わったとか書かれてるけど(何と比較してるのか比較対象が明示されてないが,著者の想定する「まじめな人が社会の多数派だった昔」と比較してるんだとすると),学級崩壊は昔もあったそうですよ。「戦前の少年犯罪」読んでください。データ出てるから。
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心理学は、やはりというか、説明しかしないのだった。しかも、書き方が思い込みと決めつけで(これはたぶんライターの力量のせいで、著者には気の毒なことだ)、読んでいて不快である。
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メランコ人間は自分が主役で躁うつ病に由来し、シゾフレ人間はまわりが主役で総合失調症に由来するという。メランコからシゾフレ化したのか。 ここまでを前段に、世界が一気に広がるのがポイント。 ウソの分析にはじまり、偽装事件からマニフェストがとりあげられ、義理人情、少子化、拝金主義と次々...
メランコ人間は自分が主役で躁うつ病に由来し、シゾフレ人間はまわりが主役で総合失調症に由来するという。メランコからシゾフレ化したのか。 ここまでを前段に、世界が一気に広がるのがポイント。 ウソの分析にはじまり、偽装事件からマニフェストがとりあげられ、義理人情、少子化、拝金主義と次々と取り上げられていく。 まじめってなんだろう。。。
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日本は昔はまじめ社会だった。今は、不真面目な人の方が多い。かつてまじめだったのは、うつ病になりやすい体質のメランコ人間のほうが多かった。今は統合失調症的なシゾフレ人間が多くなった。その契機がバブル崩壊後のマネー敗戦後で終身雇用から成果主義への変化が、まじめでこつこつより、要領よく...
日本は昔はまじめ社会だった。今は、不真面目な人の方が多い。かつてまじめだったのは、うつ病になりやすい体質のメランコ人間のほうが多かった。今は統合失調症的なシゾフレ人間が多くなった。その契機がバブル崩壊後のマネー敗戦後で終身雇用から成果主義への変化が、まじめでこつこつより、要領よく成果の上がった人が良くなってしまってからだとされる。それを進めたのがマスコミだ。まじめすぎることを非難し、おバカな娯楽番組ばかりを流し続けることが社会にシゾフレ人間を増やすことに大きな影響を与えている。 不真面目な親が増えることによって教育のレベルも低下し、格差社会が広がっている。 まじめ社会が崩壊すると、これまでの日本の高い競争力・優れた製品も作れなくなり、社会のモラルの低下、共同体の崩壊で高齢者社会も不安なものになる。 今こそ、マスコミのいうことは信じるなという親になって、まじめ批判から不真面目批判を積極的に行う社会風土を作ら無ければならない。 まじめな私には、しごくもっともな主張だ。 ただ作者の和田秀樹氏は、いろいろな本を出しているにも関わらずあまりマスコミに出ていないのは私だけの感じなのか。
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(2009/3/4読了)勝間さんの著書で紹介されていたメランコ人間とシゾフレ人間について書いてあったので読んでみたのだが…。小泉人気もスピリチュアルブームもシゾフレ人間に支持されたから、というのは、おおなるほどーと思ったけれど、全体的には、腑に落ちない主張もたくさんあった。
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警察官や教師の不祥事、食品偽装、年金問題。いつから日本はこんなに「ふまじめな」国になってしまったのだろう。著者は、これを責任感が強く秩序を尊ぶ「メランコ人間」社会から周囲に合わせ他力本願的な「シゾフレ人間」社会への転換として説明している。著者の説明では、日本の社会はもともと公的規...
警察官や教師の不祥事、食品偽装、年金問題。いつから日本はこんなに「ふまじめな」国になってしまったのだろう。著者は、これを責任感が強く秩序を尊ぶ「メランコ人間」社会から周囲に合わせ他力本願的な「シゾフレ人間」社会への転換として説明している。著者の説明では、日本の社会はもともと公的規範についてはある種の「ゆるさ」を持っている。それはたとえば、交通違反の取り締まりが、ある種現場の警察官の裁量にゆだねられていたり、非合法すれすれの職種が公然と営業できていたりということをさしている。こうした「ゆるさ」の中で社会がこれまで秩序を保ってこれたのは、「メランコ人間」の責任感とそれに対する社会の信頼があったからだという。ところがある時期からこうした責任感とそれに対する信頼が失われてしまえば、結局そこには「ゆるさ」だけが残ることになるから、宗教心の薄い日本では、まじめに決まりを守るよりも、ずるく立ち回ったほうが得をする社会に容易に転換してしまうことになる。考えてみれば大分県の教員採用試験をめぐる不祥事にしても、おそらく同じようなことは昔からあったのだろう。しかしそれは「彼は点数は低いが立派な人物でありいい教師になることを保障できる」とか「あの方のおかげで先生になれたのだから顔をつぶさないように立派な先生になろう」とか、そういう責任感や信頼感の上にそれなりに機能していたシステムだったのかもしれない。ルールを厳格に運用することがよいのか、宗教教育や道徳教育を通じてもういちど「まじめさ」を取り戻すべきなのか、考えさせられる一冊である。(菅)
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かなり期待をして手にしたのだが、、。 ここで書かれている内容が、名もなき一市民が語っているなら全く問題はないと思うが、、。 しかし、TVのコメンテーターも務められている精神科医が、ちくま新書で出版されたものかと思うと、、残念だ。 ご自身で考えられたという「メランコ人間」、「シゾフ...
かなり期待をして手にしたのだが、、。 ここで書かれている内容が、名もなき一市民が語っているなら全く問題はないと思うが、、。 しかし、TVのコメンテーターも務められている精神科医が、ちくま新書で出版されたものかと思うと、、残念だ。 ご自身で考えられたという「メランコ人間」、「シゾフレ人間」という2分類で、まじめ/ふまじめを語ったり、 ご自身でなされた、調査対象がたった200名ほどのアンケート調査をグラフ化して、結論に結び付けたりと、、 もうなんだかヒドイんじゃなかろうか。 まじめ/ふまじめの区分も、なんとなくご自身の規範に基づいて、断定しているあたりも、、。 わかった!ちくま新書や著者への過度な期待がこのような不満足度につながったのだ。 過度な期待をせずに読めば、それなりに納得できたのかもしれない、、。
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