金魚生活 の商品レビュー
王玲は夫の死後、仕事で知り合った男とアパートで暮らしている。仕事先のレストランでは金魚の世話も仕事のひとつ。日本に留学して結婚している娘が出産するにあたり手伝いに行く。そこで大好きな金魚色のコートを着て空港についたところ、娘に「そんな色のコートは日本ではおかしい」といわれてしまう...
王玲は夫の死後、仕事で知り合った男とアパートで暮らしている。仕事先のレストランでは金魚の世話も仕事のひとつ。日本に留学して結婚している娘が出産するにあたり手伝いに行く。そこで大好きな金魚色のコートを着て空港についたところ、娘に「そんな色のコートは日本ではおかしい」といわれてしまう。中国人からみた豊かな日本。寂しい日本。言葉が通じない不安の中でも近所の主婦やペットショップの主人と心を通わせてゆく。
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多少日本語が拙かったり、句読点があまりなく 読みにくかったりするものの、一つの作品としてはいいものだと思った。
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金魚は好きじゃない。 鱗も顔も。 ただ、金魚のような色は好きだ。 日本のグレーな街に真っ赤なコートで来た、林玉玲。 中国に居た頃の話、もっと書き込んでほしかったなぁ。とくに、夫。 でも、日本に過ごす彼女のとまどいと、遠くにある家と、そのリアルさ、不確かさ。 対比が実に読み応えが...
金魚は好きじゃない。 鱗も顔も。 ただ、金魚のような色は好きだ。 日本のグレーな街に真っ赤なコートで来た、林玉玲。 中国に居た頃の話、もっと書き込んでほしかったなぁ。とくに、夫。 でも、日本に過ごす彼女のとまどいと、遠くにある家と、そのリアルさ、不確かさ。 対比が実に読み応えがある。 どうして、私はここにいるのだろう? 空は同じだけど、匂いも空気も違う街。 言葉も通じない街。 後半の李白のくだりはあまりにも美しすぎる。 漢詩いい。
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日本のことを客観的に見る事ができるな、というのが一番の感想。 小説としては・・・うーん、私にはあわないかな。
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