虎の首 の商品レビュー
ポール・アルテのツイスト博士シリーズは好きで何冊か読んできたが、この作品だけは後味が悪く、好きになれなかった。 不可能犯罪や全体の雰囲気は悪くないが、ページ数の割にいろいろと詰め込みすぎで、其々に対する印象が薄まってしまったことと、最後の彼のやり方に対する疑問と違和感でモヤモヤし...
ポール・アルテのツイスト博士シリーズは好きで何冊か読んできたが、この作品だけは後味が悪く、好きになれなかった。 不可能犯罪や全体の雰囲気は悪くないが、ページ数の割にいろいろと詰め込みすぎで、其々に対する印象が薄まってしまったことと、最後の彼のやり方に対する疑問と違和感でモヤモヤしてしまう。
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新作が出ていたことに気づかず今頃になって読んだが、期待に違わず面白かった。年二回のペースで訳が出るのは非常にありがたい。
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バラバラ死体と密室殺人。このネタだけで中篇ミステリが二作完成する。それをひとつの長編として世に送り出した作者の構成力には素直に感心せざるを得ない。トリックも特に目新しいわけではなく、犯人も推理可能。部分的には平均レベルなのだが、ひとつの作品として見たときの完成度がずば抜けているの...
バラバラ死体と密室殺人。このネタだけで中篇ミステリが二作完成する。それをひとつの長編として世に送り出した作者の構成力には素直に感心せざるを得ない。トリックも特に目新しいわけではなく、犯人も推理可能。部分的には平均レベルなのだが、ひとつの作品として見たときの完成度がずば抜けているのだ。パズルのピースがレドンナム村へ集まり、そこで事件が始まり探偵が登場する──よくある事件のアプローチもアルテにかかると吸引力は倍増。繋ぎ目がなくシンプルでスムーズで飽きがこない。お馴染みの怪奇趣味やラストのプチ爆弾(?)など、スパイスの調合も完璧。似て非なるネタのコラボに成功した海外本格の秀作。
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※このレビューにはネタバレを含みます
ツイスト博士シリーズ トランクから現れるバラバラ死体。そして旅行帰りのツイスト博士のトランクからもバラバラの死体が・・・。殺害された女、被害者の1人ジェニー・オルセンの密室から消えた犯人。浴室にばらまかれた花の謎。 「虎の首」と呼ばれるブロンズ像の呪いに殺されたマグレガー少佐。部屋の出入り口を監視されている中部屋の中には少佐とクライヴのみ。襲われたクライヴ。クライヴの恋人エスター・ダヴの秘密。 2009年1月14日購入 2009年1月17日読了 2010年11月3日再読
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