世界のハンセン病現代史 の商品レビュー

トニーグールド【著】,菅田絢子【監訳】

2009/10/04

かなり最近の本ですね。

筆者も冒頭で述べていますが、敢えて細かい描写よりも

いわゆる有名なエピソードや、近代におけるハンセン病の扱いが書かれていました。

筆者はクリスチャンなのでしょうか、確かにハンセン病とキリスト教は離せない仲ですが

ややキリスト教に偏った表現も多かったように感じます。

本の最後には現代におけるハンセン病についても少し述べられていましたが

世界的には「制圧」されつつある病と認識されていること、

第三世界について忘れてはならないということを軽く言うにとどまっていました。

５００ページを超える厚い本ですが、

概略を理解する上では非常に読みやすい文章だと思います。